アクアリウム 公演情報 アクアリウム」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 満足度★★★★★

    初!ダルカラさん!
    タイトルに掲げられた螺旋の循環・・・という意味で、観易く、とても良質な作品だった。



    ふり幅としては、
    会話劇の中に、突拍子もなく熱い つかこうへいの芝居を混入させつつも、
    それが全体的をかき乱しつつも(笑)
    さりげなく鎮圧させるだけのものを持った劇団。
    つまり、
    大人の力を所持した劇団なのである。

    その二人の刑事役の、大原研二さん一色洋平さんだが、まさに昭和を感じるが平成も感じるトップスピード!ギリギリのラインを駆け抜ける様はとてもスリリング!

    大原さんの押し出し相撲な台詞回しは素敵だし、

    一色さんの身体能力を駆使されたアクティングは完全に場を支配していた。

    脚立から飛び降りるのが好き(笑)




    一見、

    人間だけの会話劇のように進行するが、ワニと鳥が人間のように話すのだが、

    その関係性と、距離感が絶妙で、

    そうした違和感を完全になくしてしまっているところも上手い。

    何よりその二人の演技がキュート過ぎるのだ!(最高!)

    中村梨那さんと、若林えりさんの抜群のコンビプレイ!

    それぞれが、それぞれの動物になりきったベースの上の人間的な台詞なのでそれが心地よいのだ。勿論、演出を付けられたというのもあるだろうが、それ以上のものを二人は提示したのだろうと感じました。




    大家さん役の中林舞さんのギスギスと人を追い詰めるシーンと、甘い感じのギャップも気持ち悪いし(褒め言葉です!)、
    堀奈津美さんの「馬鹿牧場だよ!」のくだりは鉄板!
    シュークリームぅぅぅぅぅぅぅの言い方が好き。
    東谷英人さんの淡々とした話し方のアクセントは世界に溶け込んでいたし、
    中間統彦さんの へたれっぷりと言ったら最高に可愛いへたれっぷりだった!(褒め言葉です!)
    渡邊亮さんのボソボソ感は普段の好青年とのギャップ萌え!(笑)
    非常に力のある内圧を高める芝居によく従事していると感じました。
    百花亜希さんのふわふわした話し方は心地よく、矢野顕子の歌を聴いているような感覚になる。


    途中、
    少年A役の山崎彬(悪い芝居)さんはとても存在感があり、
    その時間、完璧に少年Aの時間にし尽くしていた。
    水槽に絡む仕草、そして舞台セットに長い手で絡み、つかみ、だらんとなる姿には圧倒される。やはり演技が上手いというか、場を圧倒する力があることを見せつけられる。

    タイトルを完結させるには必要だった展開なのかもだが、
    もう少し混沌とさせても僕は良かったかもと思う。

  • 満足度★★★★

    好きなタイプでした。
    谷さんを知ったのはテアトールドアナールの「従軍中のウィトゲンシュタイン…(略)」で
    この作品が大好きでこれからも観たい作・演出家になりました。

    今回初めてのダルカラ作品でどんなものを見せてくれるのか楽しみにしてましたが
    谷さんの前説からあー、ええ感じや!と思わせてくれました。

    ネタバレBOX

    いきなり二人の捲し立てる台詞の応酬にニヤニヤしながらこれが古くさい演技なのかと
    つか作品を知らない私には新鮮で面白かった。

    そのあとのまったく何を話してるかわからない、どちらかというとこちらは現代的演技なのか?この役者さんが最後まで気になる人で他の作品も観てみたい。

    山崎彬さんが出てきたら役柄的にもそうなんですが
    空気が変わり空間の温度が下がったような雰囲気。
    ただ、若干「バイト」での役とダブってしまいちょっと残念。
    良かったんですけどね、もっと期待してしまってたので。

    おさかなハウスの生態系が崩れてしまったけど
    また新しい生態系が出来ていくのだろう。

    そうやって繰り返し、繰り返し
    都合の良いように生きていく人間たち。

    ワニさんは本能のまま生きていたのが印象的。




  • 満足度★★★★

    シェアハウス♪
    激しさと静けさの波が何度も来るような感覚で、人間の嫌な部分、表現しにくいところをじわじわ観たような、そしてシュークリームで弾け散った、生々しいお芝居でした。

  • 満足度★★★★★

    ★緩急を織り交ぜた魅せ方が面白い★
    オープニングからハイテンションの2人の刑事!
    早口でまくし立てる言葉は多少聞き取りにくいのは愛嬌として♪
    熱い二人のこのテンションのままの展開かと思いきや?
    次は真逆で薄暗い部屋でボソボソと蚊の鳴くような声で囁く…
    いゃ~緩急織り交ぜた魅せ方がかなり刺激的で面白かった♪

    最後まで笑いと狂気が重なり見応えありました!
    さすが東京で一ヶ月公演してきただけあって
    キャラの濃い役者さんの絶妙な会話の間が面白さを倍増!
    そこに鳥とワニの動物までも混じって会話を和ませる

    会話中心の展開ですが言葉の掛け合いに惹き付けられます♪
    後半になって穏やかな空気を乱す様に
    本音が見えてくると狂気が渦巻いてくる…

    そこに客演ゲストの山崎彬さん(悪い芝居)が
    17年前に起きた酒鬼薔薇事件とオーバーラップさせる犯人役を演じる
    その雰囲気は恐怖へと変わっていく…
    山崎さんはその場の空気を変える存在感があります!
    この時の舞台奥からから照らすライティングも良かった♪
    タイトルにもなっている舞台中央の手前に置かれた
    アクアリウムが暗闇で照らされているのも印象的♪

    アクアリウムとシェアハウスに共通する
    生きるための共存のバランスを描いた見応えある作品でした!


    印象に残った役者さん
    一色洋平さん初めて観ましたが弾けっぷりいいですね♪

    印象的なシーン
    ゲスト山﨑彬さんが登場したシーン
    それとシュークリーム!

  • 満足度★★★★

    アクアリウム
    辞書とか注釈を参照しながら物語を読んだ感覚と同じでした。項目が一つ提示されると説明と定義付けが。確かに任意聴取を利用しているのかなとも思いましたが、登場人物の人となりは物語の進展とともにいつの間にか知っている方が私は楽しいです。シュークリームの登場からラストのモノローグの手前までは、惹きつけられてとても面白かったです。

  • 満足度★★★★★

    包み込まれる心地よさw
    一見穏やかだった「水槽」に、にわかに立ち始める波紋。
    みんなそれぞれにいろいろ抱えてて、世は決して甘くはなくて、
    でも総てを包み込んで世界は回っている…。
    淡々とした中に感じる、怖さや狂気や鋭さや、そして優しさ。
    静かだけどしっかり濃密な台詞のやりとりが素敵でしたw。
    動と静の、力と技のバランスが心地よかったです。
    また機会があれば、ぜひ観てみたいです。

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