満足度★★★★★
言葉はいらない
誰でも楽しめる敷居の低さと、高い満足感のある最強のパフォーマンス。会場にいた子供達の笑い声や反応が、また楽しく嬉しい。言葉に頼らない、頭を使わないでも楽しめる、観客を巻き込んで一体になる、でも長い時間訓練し計算されたからこそ出来るステージ。ホール一杯に観客が集まればもっと楽しいのにと、そこだけが残念。
満足度★★
テクノロジー×パフォーマンス
4組のショーケース公演で、テクノロジーを前面に出した独特なエンターテインメントの要素が際立ったイベントでした。
明和電機『製品デモンストレーション』
昭和の町工場をモチーフにしたアートユニットで、電気機械仕掛けの奇妙な楽器群のデモンストレーションの体裁を取ったパフォーマンスでした。
水色の作業着を着て真面目な顔で、馬鹿馬鹿しい動きをする楽器を操作する姿が楽しかったです。
WRECKING CREW ORCHESTRA EL SQUAD『ILLUMINATION DANCE』
明滅がコントロールされた線状の照明を仕込んだ衣装と手持ちのLEDライトを用いて暗闇の中でブレイクダンスを踊るパフォーマンス、宙に浮いたり瞬間移動した様に見えるイリュージョン的な表現が楽しかったです。
格好良かったのですが上演時間が短く、もっと長く見せて欲しかったです。
オリジナルテンポ『Shut up Play!! ~喋るな、遊べ!!~ 多摩ver.』
6月にCBGKシブゲキ!!で上演した作品の短縮版でした。ショーケース公演ということもあってか映像を用いたトリッキーな演出は少な目で、身体を用いた音楽的パフォーマンスが多かったです。
客席に子供が多くいたので、客いじり等の分かりやすいベタなネタが受けていて、温かい雰囲気でした。
ホナガヨウコ×環ROY『かみあわない』
ラッパーとダンサーのコラボレーションで、自分の専門にとどまらず、お互いの領域に踏み込み、且つそこに演劇的な魅力も生み出されていて、1回しか公演しないのが勿体なく思いました。
対義語を言いつつ2人が近付き、交差するときに同時に「私」と言い、その後は離れつつ連想ゲーム的に単語を交すシークエンスが印象的でした。ピンスポットや帯状の照明、舞台奥から客席に向けられた照明が美しかったです。