残跡 / ユダヤ人種の妻 公演情報 残跡 / ユダヤ人種の妻」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
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  • 満足度★★★★

    通して観て
    非常に印象深い演目でした。演出のレベルの高さ、演者の身体能力・演技力の高さが相まって、身体表現とストーリーと感情描写が上手く融合した作品にしあがっていたと思います。ユダヤ人種の妻は、若干演者さんの表情が薄いなと感じた面はありましたが、むしろ身体表現で感情を表すための演出なのではないかと最終的には納得しました。

  • 満足度★★★

    戦争で被害を被った側の話
    二演目で60分。

    ネタバレBOX

    『残跡』  ごく短編。前半は椅子に座ったままのダンス。水牛の鳴く声のような、あるいは迫り来る飢えた軍人たちの鼻息のような音が響き、田舎で元慰安婦から話を聞いたときの様子のようにも思え、また自由の利かない境遇を表現しているようにも思えました。後半は動きのあるダンス。腕を組んで上下に何度も何度も振る動作が悲しさ、怒りの大きさを表現しているようでした。

    当日パンフレットに書かれた10代で日本軍に誘拐されたという言葉にはどうしても引っ掛かりを覚えました。最初は繊維工場で働かないかと言われたそうですが、軍がそんなこと言うと思いますか。本人は誘拐だと言っているのかもしれませんが、実際に高額支給を謳った新聞広告だってありました。例えば親にお金を渡してブローカーが強引に連れて行ったことも考えられます。一日20人から40人、週末は200人を相手にさせられたというのは本当だと思いますが、仕事の内容と経緯は別物のような気がして仕方ありませんでした。

    『ユダヤ人種の妻』  夫の許を離れアムステルダムに逃れるユダヤ人女性の話。トランクに淡々と衣服を詰める動きに、女性って宙で衣服をたたむのが上手いなと感心しきり。BeSeTo演劇祭なので仕方ないのかもしれませんが、韓国人女優が出た意味は良く分かりませんでした。

    ユダヤ人妻が去ることが自分の職場で有利になることを本心では喜んでいるのか等々、夫役のドイツ人出演者の表情や言葉のイントネーションからは何も窺い知ることはできませんでした。

    戦後二人はどうなったのだろうと気になりましたが、あの夫の無表情さを見るとそれっきりだったような気がします。
  • 満足度★★★

    A鑑賞
    深みのある表現で強く印象を受けた。ダンスと演劇を融合させてほしかった。

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