WANTED 公演情報 WANTED」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
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  • 満足度★★★★

    世界観がすごい
    旗揚げ前の「ALICE」に続き、今回も観客をその世界観に入れ込んでしまうとろこが、最後まで楽しませてくれた。
    ダンス、映像、演劇。違和感なく使っていると思う。
    観客席を使い、ステージ大きく使ったり、逆にステージの隅をだけを使いシーンを使い分けるところは結構ハマった。
    ところどころ気になる部分はあったが、面白かった。

  • 満足度★★★★★

    無題800(13-229)
    18:30の回(曇)。17:46会場着、受付は17:45から(整理番号券あり)、会場の外に時間の案内あり。18:00開場、座ってすぐ大量のスモーク、会場内が霞む。工事現場で組まれているような足場、大きなスピーカーとMarshallアンプ。ルパンの世界がここにありました。

    18:20前説(アナウンス、140分)、18:32開演~「炎のたからもの」~」21:04終演。ルパン3世は初代(大隅、高畑、宮崎、大塚)を放送時にみていて、実のところ、随分キャラクターが変わったこと、五ェ門と不二子の声が変わったこともありその後のシリーズはあまり好きではありませんでした。1979年の「カリオストロの城」、1980「死の翼アルバトロス」「さらば愛しきルパンよ」ここらまでです。とはいえ、「説明」にルパン、次元、五右衛門の名前(なぜ不二子がいない?)がありましたので、どうかな、という思いでみにきました。

    ネタバレBOX

    緑と赤の新旧2パターン、ほとんど目のあたりが見えない次元、どうもメイドにしては立派なボディだと思っていたら不二子。それに銭形と、よく描かれているし、アクション、殺陣もスピード感溢れ、2階建て舞台の高さをものともしない運動量でした。

    特に次元の仕草はアニメそのもの、ルパンのおちゃらけさと純なハート、五右衛門は10倍くらいパワーアップ、こんな舞台になるのかと驚愕。

    ギター演奏(短いけど)もあり。ちゃんとMarshallから音を出していました。ギターのメーカーはわかりませんが「4:2のペグ」は初めてみました。
  • 満足度★★★★★

    「ルパン愛」が溢れ出る快作にして秀作
    「ルパン三世」への愛が溢れ出ているアクションコメディ、快作にして秀作、そして力作。
    予め上演時間は140分とアナウンスがあったものの、体感的には2時間程度だったし、それどころか実測時間は150分だったというのに驚く。

    単に元ネタを表面的になぞるだけでなく、シリーズの精神やコンセプトまでを咀嚼し消化・吸収した上でそれをベースに自分のものとして創り上げていて、それによって主要人物の行動やもの言いがいかにもそれらしく感じられるシカケ。

    ただ、ルパン一味&銭形を世襲制とするなら200年くらい未来のハナシになってしまうワケで、「末裔」などの用語を排して「AKB0048」のように単なる襲名制にした方が良くはなかったか?
    また、次元がリボルバーに弾丸を装填する動作があるのはアッパレだが、撃った弾数に較べてローディング数がまだまだ少ないので、どうせならもっと慌ただしく何度も装填して欲しかったなぁ。

    一方、無理にダンスシーンを入れるのでなく、物語の進行上自然にダンスをさせて、しかもそのダンスの中にもストーリーを組み込むのは見事。
    それに、西園寺家(だったかな?)の御曹司のキザな動作は愉快だし、「目にゴミが…」の伏線と回収も巧い。

    それらの細部だけでなく、全体のストーリーの流れ、構成ももちろん良くできていて、かなりの手練れと見た。

    が、ストーリーの根本的な部分と言うか、すべての元となった「15年前の出来事」はちょっとひっかかる。(ネタバレBOXに詳述)

    とはいえ、そのあたりは「珠に疵」レベルで、全体としては上出来の部類。CoRich舞台芸術!でふと気になって、知り合いどころか一方的に存じている方もいないのに観に行って大正解。
    かつてハチビット・プラネット、企画演劇集団ボクラ団義、劇団やぶさかなどを初めて観た時と同様の「うおぉ、イイ団体にめぐり逢えたぜ!」感を味わうことができて良かったぁ。
    来年1月の第2回公演は大好きなバックステージものだそうなので、今からハードルがだだ上がり状態で待つ。(笑)

    ネタバレBOX

    ルパン12世が朝比奈・父を殺してしまうのは何とも残念。
    13世の行動の根幹を為す出来事である上に、今回の事件の大元なので非常によくワカるのではあるが、悪徳刑事に対する罰として重すぎる。
    たとえば意識不明の重態のままで、しかし今回の顛末の最後に意識が戻った旨、銭形に電話が入る、程度で事足りたのではあるまいか?
    あるいはさらに黒幕がいて、12世ではなくその黒幕(の手先)が撃った、とか。

    ついでにネタバレ関連を述べておこう。
    ネタがネタだけに音楽はもちろん大野雄二によるサントラが中心だが、布袋寅泰も頻繁に使っており、これがまたうまく合うんだな。(かと思うとヘンリー・マンシーニの「ひまわり」も使ったりするんだが(笑))
    また、寡黙なバーテンが電話では饒舌なんてエピローグのエピソードも巧いし、その前の本編部分の締め括りでの令嬢の「あの人は何も盗んで行きませんでした」に対する銭形の返しが秀逸。

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