DOOR 公演情報 DOOR」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    『モカマタリ』が特にいい!!
    急遽代役として立った武藤晃子さんの心意気が伝わってきました。

    ネタバレBOX

    『親しき仲にもドアがあり』(作・勝沼紳一)  自宅で浮気の電話を聞いた妻が、トイレに入った夫のドアが開かないようにして自分も男からもてていることを小芝居する話。

    もっとドタバタな話になるかと期待しましたが、子はかすがいで盛り上がらないまま収束してしまいました。

    『ドアゴシッ☆サンデーウォーズ』(作・山口夢)  自分に惚れていると勘違いした勘違い男が日曜日に自宅に尋ねてきて、ドア越しに求愛にされ困り果てるOLの話。

    徹底した勘違い男振りは見事でした。恥ずかしがり屋さんのシャイをシャイニーと言ったのが何故かとても受けました。

    『モカマタリ』(作・日向いつき)  男の何年も前に亡くなったお父さんのご縁で、男と女が出会う話。

    父を偲んで酒を飲み、泥酔して昔父親が住んでいたアパートに入り込み寝込んでしまった男。そこに女が帰ってきて一悶着あって話をしているうちに、作家志望の女は水商売をしながら小説を書いているがなかなか目が出ないこと、男の父親は名の知れた作家で昔この部屋に住んでいたこと、そして男は編集者で出勤したら辞表を提出しようとしていることが判明し、最後、男は編集者の目で大震災の日の父との思い出を書いた女の小説「モカマタリ」を読むことになりました。

    ドアの鍵を取り替えなかった不動産屋さんの落ち度とお父さんとのご縁によって、女は小説家への道が開かれ、男は編集者という仕事にもう一度やりがいを見出し、そして男と女は恋仲になる、なーんて想像してジーンと来ました。

    三本目の『モカマタリ』が特に素晴らしく、これを60分物にきちんと仕上げたらスタンダードな二人芝居になると確信しました。

    ところで、話と話の間に小道具を入れ替える必要があり、また衣装を着替える時間を確保しなければならないのは分かりますが、パントマイムのような人たちが小芝居をしながら小道具を運んでいたのはウザったくて邪魔でした。話の余韻がかき消されてしまいます。

    始めっから武藤晃子さんで進んでいたら演じる年齢幅がもっと広く、例えば少女っぽいものもあったかなとは思いました。

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