女郎蜘蛛【全公演終了しました!ご来場ありがとうございました!】 公演情報 女郎蜘蛛【全公演終了しました!ご来場ありがとうございました!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.4
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★

    志の高さは買い
    表現したいことが非常に高いだけに、それが伝わりきらなかった印象です。
    外連味のある芝居と良く言いますが、これは外連味だけで出来ている芝居といった感じでした。

    ネタバレBOX

    実録犯罪ものの切迫感が無く、女性一代叙事詩としては中途半端で乗り切れず、残念でした。
    彫り師と女主人公だけか殺人犯と女主人公だけで周りは風景で良かったのではないでしょうか。彫り師の狂気と女性の情念と殺人犯の異常性の喰い合わせが悪過ぎます。観ている最中、感情の持っていきどころに迷ってしまいました。ラストシーンは白眉ですが、何となく「槇原敬之」力に寄る所が大きいかなと思ってしまいました。後、やはり蜘蛛は出てこないとダメでしょう。
  • 満足度★★★

    燦爛とせず
    谷崎の「刺青」が現代のストーカー事件(あるいはその被害者)とどう結びつくのかという疑問は観る前からあって観た後でもやはりそれは疑問として残ったままだ。それらは溶けあっていない。メインのセットと照明と彫師を「刺青」から借りてきただけという感じ。最後、女郎蜘蛛が実際に背中に浮かびあがると予想したのは私だけだろうか?私はそれを確信していたのでかなり失望した。役者でいいなと思えたのは2人だけなので役者選び及び演出にはもっと力を入れ工夫をすべき。とは言え個人的には好きな作風ではある。アコギ中心の音楽も良かったし、照明も谷崎を意識してるかのようで私は好感が持てた。今回の作品は不満だけれど期待度はどうにか次回に持ち越せたかな。

  • 満足度★★

    ううむ、だから?
    22日マチネを観劇。アフタートーク葛木女史。

    拝見して、まず思ったのは「だから?」でした。アフタートークで葛木さんが言われていた通り、あのラストシーンの為の90分だったのか思うと疑問でした。

    あと、女郎蜘蛛の話ではなかったなと。別にタイトル通りに作れとは思わないが

    ネタバレBOX

    刺青というよりタトゥーという印象のビジュアルでしたが、女郎蜘蛛をホントは彫られていなかったんじゃないかなとすら思えました。でも、それではダメなんだと思います。

    5月のポケットでの演出が素晴らしかっただけに今回の全体の腑に落ちなさは、「もやもや」というよりただつまらないモノを観たに近いと思います。まだ若い演出家、今後に期待をこめての★です。
  • 満足度★★★

    君臨してほしかった
    山本タカさんが演出した劇団鋼鉄村松の「けつあごのゴメス」を観たとき
    こてこてテイストをスタイリッシュに仕上げるセンスが素晴らしかったのだが
    今回は元の本がすっきりしているせいかスタイリッシュにしたら薄味になった印象。
    でも集団の動かし方、緊張感を呼ぶ声を重ねる演出は効果的だった。

    ネタバレBOX

    舞台中央に3畳ほどの畳の部屋、ここが秋葉原の耳かき専門店になったり
    刺青の彫り師の仕事場になったりする。

    みなみ(穂高みさき)は耳かき専門店の売れっ子従業員。
    生活のため、家族のため、と嫌な客でも我慢して働いている。
    次第にエスカレートしてくる勘違い客タカハシ(國重直也)から逃れたい一心で
    みなみは同僚から聞いた刺青の店を訪れる。
    そして彫り師(草野峻平)から「お前の本性は男を喰う女郎蜘蛛だ」と言われるまま
    背中に女郎蜘蛛の刺青を彫ってもらうため通い始める。
    そしてこれまでの弱い自分ではないと、タカハシに「もうこれ以上無理」と告げる。
    逆上したタカハシはみなみの家へ押し掛け、祖母とみなみを殺してしまう。

    実際に起こった耳かき店殺人事件と谷崎潤一郎の「刺青」をドッキング、
    秋葉原の無差別殺人事件も絡めて“コミュニケーションに病む”心を浮き彫りにする。

    タカハシの“コミュニケーション下手”なくせに“思いこみだけは人一倍”という
    典型的な勘違い男ぶりがリアル。
    検察官や弁護士の問いかけに対しても都合の良い解釈を展開して
    どこまでも自分のことしか考えない困ったちゃんぶり全開だ。
    あーいるいるこういう奴…と思わせる國重直也さんが上手い。

    ちょっと残念に感じたのは様式美を体現する彫り師の影響が薄いこと。
    あれだけ大仰な台詞と動きでみなみを説得して女郎蜘蛛を彫ったのに
    肝心のみなみの変化がほとんど見られないので、彼のカリスマ性が失せてしまう。
    刺青のビフォー・アフターの変化を、様式美でケレン味たっぷりに見せて欲しかった。
    小さな声で客に「もう無理…」と告げる程度では彫った甲斐がないではないか。
    さっさと8本の脚を仕上げて、出来上がった彫り物に憑かれたように
    君臨してタカハシを喰い物にするみなみが見たかった。
    その挙句に殺されて初めて、その死に方も含めて「女郎蜘蛛」な気がする。

    アフタートークのゲスト、劇団鋼鉄村松の主宰ボス村松氏が面白かった。
    ボスが「彫り師、間違ってるじゃん!」と指摘して客席から笑いが起こった通り
    男を喰う前に殺されちゃった感が否めない。

    みなみ役の穂高みさきさんに、彫りの痛みに耐えながらも変化していく
    女のふてぶてしさや毒気がちらりとでも見えたら良かったが
    ちょっとイメージが清純過ぎた印象。
    それと、やっぱり美しい蜘蛛の彫り物が見たかったな。
    遠山の金さんみたいにきれいなやつ。
    だって彫り師が精魂こめて彫ったんでしょう?

    客入れから劇中の選曲のセンスもいいし役者の出ハケを自由にする演出も良かった。
    様式美とスタイリッシュな感覚の対比も面白い。
    複数の役者が声をそろえて台詞を言う演出も、緊張感と暴力的な強さが出て好き。
    24歳の山本タカさんが次に何をするのか、私はやっぱりコエキモが気になる。
  • 満足度★★

    昨日に引き続き新宿にて観劇
    花園神社での昨日の観劇からの本日。

    若手演出家とのことで、友達に勧められましたが、正直そんなに出色のある感じはしませんでした。

    美術も照明も衣裳もなんかスタッフワークが悪いような気がしました。

    ネタバレBOX

    オタクの人とか何故そんなにスタイリッシュ?とか、ビジュアル重視で演出しているのだろうけど、ツメの甘さというか細かいところに???がありました。

    女性目線から言えば、刺青がチープなのが残念でした。ん?ボディーペイント?っていうのと、あの雰囲気の彫り師さんはあんなポップな蝶は描かないだろうとか、あと蜘蛛は?とか。

    期待がでかかっただけに、拍子抜けした舞台でした。
  • 満足度★★★

    役者さんと演出は興味あり
    舞台はシンプルでしたが、演出も悪くないし
    役者さんもメインの方々は印象ある感じで良かったです。
    「刺青」がモチーフとの事で興味を持って初見でしたが
    物語としてな刺して下さるものが無かったのが残念です。
    刺青と殺人事件2つを(その前の事件も含め3つ)繋げて
    その理由付けを見た作品のように正直思えました。
    それに納得出来る、または強く困惑するような理由があれば
    好きな物語になったかもしれません。
    検事・弁護士は不要だと思いますね、被告中心なら別ですが

  • 満足度

    薄い、薄っぺらい
    話の内容が結果的になく見えてしまうのが残念でした。

    基本的には薄っぺらく、深さもまったく感じないのでお芝居の世界観に入っていけませんでした。共感とかをもっと感じさせる為のリアリティみたいなものがなかったからかと思います。

    あと、舞台や照明での空間の広がり方が悪かったように思います。台上の凝縮した空間から全体へ広がる空間等、色々使えそうなものですが、ずっっっと同じような空間が続くので結論飽きてしまいます。

    この間の鋼鉄村松が素晴らしかったので星は厳しめです。

    ネタバレBOX

    あの事件を扱うならば、それなりの覚悟が観たかったです。とても中途半端でした。舞台上でカッコつけている役者が可哀想にすら見えました。それが演出の所以なのかどーかわかりませんが。

    特にラスト近くの弟さんがお姉さんを「美しい」と表現した意味がよくわからず、「近親相姦?」とすら思いましたが、多分違うんでしょうね。
  • 満足度★★★

    初見
    こういう題材ならば、欲を言えばもう一皮むけて欲しかった。ズルムケになるくらい。

  • 満足度★★

    なかなかに
    メリハリのつかない印象の舞台でした。各シーンの演出は悪くないのだろうけれど、同じようなイメージや表現のシーンが続くので結果「何が見せたいの?」に見えました。

    毛色は違うけれどぬいぐるみハンターに似た演出手法なのかと。もっと盛り上げやクライマックス感が欲しかったです。

    ネタバレBOX

    照明が暗く、ちょっと目が疲れました。

    ノンフィクションな題材が結果ファンタジーになってしまったので、モチーフ選びの間違いと、被害者や加害者への気づかいがよくわかりませんでした。もっとグレーゾーンを狙えば違うのでしょうが、直球勝負で勝負し切れていないのが残念です
  • 満足度★★

    初日を拝見
    初日らしい緊張感のある舞台でした、舞台上も客席も。

    シンプルな舞台でしたが、照明が暗く、音もちょっと耳障りなくらいに大きかったように思います。学生劇団に毛が生えたという感じでしょうか。そのわりに値段設定はちょっとお高めな印象でした

    ネタバレBOX

    蝶と蜘蛛がキーワードですが、蝶の印象が勝ちすぎているのが残念。刺青もなぜ蝶だけを見せたのかとかも。

    もっとおどろおどろしいものを期待していましたが、スタイリッシュなシーンが多いため、逆にとても表面的なお芝居になっちゃってました。現実の事件をモチーフにしている以上、もう少し深水が欲しかったです。

    あのラストはちょっと犯人を美化しすぎている気がしました

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