満足度★★★★
他愛ない日常のスケッチが絶妙
取り立てて何か大きな事件が起こるわけでもない、3女性の小旅行の二日間の出来事を、スケッチ風に描いた芝居。
普通なら、退屈になりそうな素材なのに、切り口が良く、描き方が、脚本も、役者も丁寧なせいで、とても集中して見守ることができました。
会社の同僚の3人の女性が、意気投合して、ちょっと非日常のプチ家出という設定ですが、むしろ、描かれた世界は、実に日常そのもの。
学校時代の友人ではないので、3人は、お互いの生活や性格もそれほど深く知らない間柄。でも、きっとこの旅行から帰った後は、3人はかけがえのない友人関係になりそうだという予感を感じさせて、ふと、心がほっこりとしていました。
3人3様の服装やバックが、その人らしさを表出して、小道具に至るまで、齟齬がありませんでした。
ただ、スズナリは、カンフェティで買ってはいけないということを忘れていて、背もたれのない椅子だったので、後半、背中が痛くなって、舞台が早く終わってほしいという気持ちにされられたのは、やや残念でした。
満足度★★★
日常の出来事
平日二日めマチネの観劇。
赤堀作品でシャンプー版の味が辛子蓮根並みの衝撃なら劇団姦しは辛子バター位のちょうどマイルドな辛さ。
50代を目前の現役女性の言動や持ち物、服装がいかにも居るわーと思う位、自然だった。今回も時に笑え、ふとした瞬間に切なさのようなモノが去来してくる滋味深い良い舞台だった。
約1時間40分。