ひょうたん池のたまりBAR 公演情報 ひょうたん池のたまりBAR」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
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  • 満足度★★★

    浅草は
    大正時代から演芸の街だったわけだから、考えると空恐ろしいほどの歴史の蓄積があるのです。リトルシアターの裏には浅草駒太夫さんのお店もあるし。

    やや自虐的な脚本も意外な感じだが、とにかく芸界の歴史をよく勉強・研究している。
    でもひょうたん池は不忍池よりちょっと小さい位だったろうから、飛び込んで死んだ人がはたしているだろうか。

    ネタバレBOX

    それはそれとして、ダンサーさんの個性にあわせた物語づくりと、幽霊譚にもっていった話でつなげて、三者三様の踊りを見せる。
    トップ「舞妓」さん。白いボディコンのドレス。下にはスパンコールの後が紐だけのドレス。音楽はラベル《ボレロ》とボビー・ハフ《サニー》のカバー。筋力が要りそうなゆったりしたダンスに脱ぎ技系か。前半後半に別れて見やすかったが、前回の異様な迫力はややおとなしくなった。
    二番手「朱魅」さん。赤いチャイナドレスに孔雀の羽根の大きなファンダンス。現役時代よりバストが育っている!幻想的な物語に絡めて。
    三番手「結奈美子」さん。セリフが多いが聞きやすかった。意外な才能。踊りはベビードールと緊縛を組み合わせた衝撃の内容。「すずらんテープ」という固有名詞は知らなかった。
    前後挟んでオリエンタルなドレスで牧瀬さんのダンス。
    フィナーレの華やかな演出も楽しい。
    ママが全体をよく締めている。
  • 満足度★★★★

    ストリップと演劇は巧みに融合
    電動夏子安置システムの渡辺美弥子が出るというので観に行った。通常はストリップ小屋に出ている踊り子さんと女優が合体しての舞台で、通常はお笑いや一人・二人芝居用の小さな小屋での公演。浅草にある「あの世」と「この世」の境目にあるBARを舞台に、そこに関わる女たちの物語を、ストリップを交えて展開する。BARのママとしての渡辺と常連客の水野さやかが環境を作り、次々と4人の踊り子の人生が踊りを交えた芝居で展開される。
    このユニットの旗揚げを観損ねていたのだが、正直言って踊り子さんの演技は大丈夫なのか、という不安がなくもなかった。しかし、考えてみれば、毎日シッカリ舞台に立っている人達なので、下手な小劇団の若手役者よりも遥かに確実に自分の存在感を主張できている。それらを必要以上に絡めないことで、芝居として何となく各々の女の人生/半生が透けて見えてくるのが巧い。その意味で、脚本の経験は少ないらしい牧瀬茜の力量はなかなかのもの。楽しい舞台だった。
    客のほとんどは踊り子さんの本拠地での常連らしく、芝居の小屋とは少し違った雰囲気もまた楽しい。

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