「わたしって可哀想」 公演情報 「わたしって可哀想」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    笑いもしんみりもバランスよく
    劇団も劇場も初、だったのですが、非常に楽しめました。
    説明にあるように、キリスト教のお嬢様学校で育まれた
    友情をそのままの形でこじらせてしまった4人の物語が
    おかしく、ほんの少し切ない感じで描かれています。

    ネタバレBOX

    昔のままではいられない。
    これは、もちろん人対人の間の関係でも
    大いにいえることで。

    昔は仲良し4人組だった女の子たちも
    大人になれば、昔願った通りには
    いくはずもなく。

    仕事バリバリやっています! と宣言した子は早々に結婚、
    子供が出来るも、自分の価値に迷った末、マルチ商法の
    片棒を担ぐ羽目に。

    逆に、早く家庭に収まりたい、と言っていた子は、未婚の
    まま、雑誌編集長を務めるも新興宗教にハマるという。

    そんな二人が、久々の再会で、お互いを勧誘し合う図、
    というのも、どこかわびしくなる光景ではあるけど。
    一人が傾倒している新興宗教の教祖が、女学校時代の、
    神の教えを世界に! 系の、敬虔一辺倒で、絵に描いたような
    真面目な先生が、40にして啓示を受けたなれの果て、と
    いうのも、より一層何だかな感を煽る。

    教祖の名前が「ミセス・バンビ」で、元の名前の「小鹿先生」を
    英語化したまんま、というセンスも頭くらっとするけど。この
    ミセス・バンビ、フリーセックスを謳っちゃったり、異様なまでの
    ハイっぷりが最高に笑えました。本作の笑いのMVPですね。

    でも、一番悲惨なのは、どう考えてもダメんずのミュージシャン
    くずれの男に二股かけられている2人で、結婚式の最中、
    一人がその男と不倫のキスをしているのを、ミセス・バンビに
    目撃された後の、修羅場の煮え切らなさ感は辛い。

    とうとう、新婦が友人との関係を清算しちゃう結末に至るんだけど、
    友人との関係を断ち切ることで、その友人に無意識的にべったり
    だった、昔の、そしてそれまでの自分を一緒に清算したのかな、
    なんてことまで考えてしまいました。

    ラストの、4人がまだ無邪気なままの4人でいられた頃の、過去の
    回想場面で、新婦だった子が全員の幸せを祈るシーンは、差し込む
    夕日が美しくも、ちょっぴり哀しい物語でした。

    余談ながら、音楽を担当していたsleep warp。ブルージーな曲など
    ピッタリと合った曲を提供していて、最高だと思いました。
  • 無題763(13-191)
    14:00の回(曇)。13:00受付、チケット/整理券ともなし、しかたなく会場前で待つ、13:30開場。会場へ入ると、満席予想であり奥から詰めてと誘導されます。14:00前説、14:05〜15:35終演。1時間前受付はいいとして、チケットも整理券もなし(もちろん何の説明もない…これには驚いた)でどうしろというのでしょう。やむなくそのまま待ちます。受付横に椅子が数脚、ところがそこに吸殻入れがあるためスタッフ数名が喫煙、雑談。どうもお客様を迎える雰囲気ではありません。(個人的に)座席を指示されるのは嫌い(みやすい席のお勧め、間を詰めてというのはOK)、開演前ですが、すでに今日はダメだろうという気持ちになってしまいました…スタッフの対応が悪い場合、見る前の「気持ち」に100%影響するので…観劇後、すみませんがダメでした。

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