マリオン 公演情報 マリオン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
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  • 満足度★★★★★

    メルヘン
    個と種のことを考えました。

    ネタバレBOX

    最後のゾウガメの話と、最後の日本人の話と、その最後の日本人の一家が旅芝居をしていた頃の話。

    甲羅の張り具合で成熟度が知れる、生き物それぞれで異なる嬉し恥ずかし乙女心の描き方は繊細で素敵です。

    ペットに名前を付けるということは最後まで責任を負うこと、飼い馴らすを考えることと同じですね。

    孤独を厭わないゾウガメです。いずれ訪れる単なる個としての死だったはずが、カモメ郵便の知らせが届いたせいで種の絶滅という大事の当事者になってしまいました。知りたくもない情報も耳に入る情報化社会でした。

    下手側の奥にロケットのようなものがあり、後で灯台だと判明しましたが、四方八方にコードが伸びていてやはりロケットに見えました。

    別の星から地球に戻ったのでしょうか、最後の日本人は日本で売春を生業として生きていますが、一夜を共にした男は北へ、彼女はアサクサへと別れていきました。原発の事故処理で一時的に来る労働者はいても、国籍とか住民票的な意味での日本人はもう他に誰もいないのでしょう。

    私も一気に絶滅危惧種の一人になってしまいました。

    隕石の落下後飢えてドタバタしながら息絶える恐竜のCGをよく見掛けますが、実際は食料が減ったとしても少しくらいはあって、最後の恐竜は自分が最後の一頭だと意識することなく個としての生を全うしたのだと思います。

    日本人も銘々が個の人生を送っている間に誰もいなくなってしまうのでしょうか。自分も当事者だと気付かせてくれる持って行き方は秀逸でした。
  • 満足度★★★★

    役者が良い!
    みんな雰囲気があり、いろんな世界を見れました。素晴らしい時間を、ありがとうございます。

  • 満足度★★★★

    いつもと違って
    ちょっと難解。

  • 満足度★★★★★

    あと引く作品。
    観劇後かなりあと引きました。

    物語の軸となる亀の話、その後ネットで調べまくりました。今朝も調べてました。

    それをうまいこと芝居に取り入れながら、なんとも奥の深い話になっていました。

    90分間、じっくりと味わうように時間を過ごしました。

    いつもの青☆組とはちょっと違う、けれど、作品全体を包む家族劇のようなものはやっぱり同じで、考えさせられるセリフの数々や印象に残る役者達の動き、舞台のセット、照明の使い方、なんとも言えないふんわりとした空気感は作り手の性格を表しているのかなと思いました。

    アフタートークも良かったです。

    ネタバレBOX

    たまに入るエロい感じが好きです。

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