公演情報
「春が来る」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★★
哀しかった辛かったことほど笑って話しちゃうしせめて笑ってほしいと思ってしまう私は今日、そんな瞬間も独りじゃないかも、と思える様な演劇に会った。夏の毛になる『春が来る』。もし誰しもの人生が一度だけ演劇になる世界だとしたら、私の役は内藤さんがいいな。そんなシンパシーを覚える位響いた。
『春が来る』は母の話でもあり、同時に母を「母」に閉じ込めた父の罪の話でもあった。
父性や母性の深部に潜り、自らも怪我をしながら長い間刺さったままの棘を抜くように葛藤や格闘が描かれていた。
西山真来、日和下駄の微細な表情の変化も奥深く、空間には演劇作家本橋龍の感性が満ちていた。しかも楽曲は岡林風穂ときたもんだ。ただの劇伴とか劇中歌でなく、あまりにも心象風景と手をつなぎあっていて五感に迫るシーンだった。一度ライブに行ったことがありそのときの感動も蘇ったりして。演劇と音楽が反響しあってやがてひとつになる瞬間って、月並みな言葉だけど本当すごいんだ