遠くから見ていたのに見えない。2 公演情報 遠くから見ていたのに見えない。2」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    2017年初演の演目を、異なる劇場で同じテーマに挑んだ一作。初演は横浜だったそうで、今回は吉祥寺。会場に入ると、空間の中央に大きな舞台美術がありました。おそらく厚紙のような素材でできているそれは、天井から吊ってあり、テントのような、オブジェのような状態で、そこにありました。その四方を囲むように客席が設置され、観客は座る席を選ぶことができます。四方にはそれぞれ趣向の異なるエリアがあり、上演中にお喋りをしても良いエリアや、字幕モニターやダンス実況が聞こえるエリアなどがありました。

    中央の美術に視界を遮られているが、その向こう側では笑い声が起こるなど、どの席に座るか?で作品の見え方が変わってきます。それは、どのエリアに座っても同じで、字幕モニターやダンス実況を通じて作品と触れ合う人たち、感想をささやきながら作品と触れ合う親子など、多様な鑑賞スタイルがひとつの劇空間をシェアする形に。その様子を間近で体験でき、そのこと自体が感動的、かつ刺激的でした。

    ネタバレBOX

    モモコンは自らを「ダンス・パフォーマンス的グループ」と自己紹介していて、元々パフォーマンス要素多めの作風ですが、今作はそれを強く感じます。ただ、丁寧に紐解くと、「あの振りにはこういう背景があって…」という分析も可能だそうで、本作がダンス公演であることははっきりしています。ユーモアを含む表現が多く、女性ダンサーたちの華やかさ、衣装のかわいらしさも相まって、観客が受け取りやすい内容になっていると感じました。そして、これは偶然の産物ですが、僕の真正面の席に盲導犬と一緒に来場された方がいて、その盲導犬が客席で大人しくしている様子にとても感動しました。僕は内心「たまにはパフォーマンスに視線を送っても良いんだよ!?」と思っていましたが、これは僕が盲導犬の訓練に不勉強なだけかもしれません。ですが、ごくたまに、ハッとした表情でステージ中央に目線を送る瞬間もあり(身体は勿論動きません)、その表情があまりにも良くて、感動のあまり泣きそうになる自分がいました。

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