雨の街 公演情報 雨の街」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    すごいことをやってくれた105分
    六角形の客席に4人掛けのテーブルに雨降りの効果音という変わったスタイルながらも作者の宮森さんも演出の多田さんのすごいことをやってくれたのはうれしいです。

  • 気のせいかもしれないけど
    佐山さんが以前より明るくなったような気がした。

  • 満足度★★★

    違う世界へ
    静かに機微を積み重ねていくような話でした。物語の構造を楽しめると楽しいと思いますが、独特な世界についウトウトしてしまいました。ハマる人はものすごく好きなのかなぁと思いました。

    ネタバレBOX

    会場に入ると、舞台を四方から囲むような構造の客席でテンションあがりました。上演中役者さん達の声は要所でエコーがかかっていて、終始ザンザンと雨の降る音がして、そして生命力を感じさせない登場人物達に非日常を感じました。

    欲望を刺激し続けて消費を迫る現代社会との対比だったり、人が死んで初めて泣くのは遅いのではないかと人間の生理の矛盾をついたりしますが、全編通して「雨の街」である日行き倒れていた男と、助けて家を提供している女との問答が延々と続いていきます。この延々と続く対話自体が、普遍的な人間の生きる意味のようなものに昇華していく構造なのかなと理解しましたが、個人的には退屈に感じました。

    「あなたの苦しみや悩みはあなた自身が解決しなければならない、そしてあなたを支えるあなたと全く接点のない彼女の優しさに感謝をしなければならない。」というような内容の台詞が出てきて、当事者と利他的な行為の関係性について思いをはせましたが、ウトウトしてしまい未消化です。
  • 満足度★★★★

    順番にね
    人間の営みを感じさせるストーリーでした。

    ネタバレBOX

    アフタートークで演出家さんがSFのようなと言ったときには違和感を覚えました。どこが科学フィクションですか。カタカナで言うなら、死後の世界を扱ったファンタジーでしょって思いました。

    商人が男は行き倒れだったとはっきり言っていました。行き倒れとは旅の途中に道端で死ぬことです。にも拘わらず、当の作家さんもどこかにあるSF的な街という捉え方をしていたのが何とも不思議で、そう言えば、男が自分の立場をなかなか認識できないでいる、何か無理に引っ張っているようだと感じた理由が分かりました。

    紅茶の葉っぱっていくらするのでしょう。

    部屋の先人が後から来た人のために、紅茶を振る舞い、ほしいものや必需品を買い与え、その代わり、先人は姿を消すまでの残された時間をお金の代わりに支払います。そういう意味では、親が子を思う無償の愛のようです。

    そして、いずれ先人は時間を使い果たして姿を消し、後から来た人は次に新たに来る人の世話をしてあげることになるのでしょう。人は順番に死んでいく、時には例外もあるけどという人間の営みを感じさせるストーリーでした。

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