杏仁豆腐のココロ 公演情報 杏仁豆腐のココロ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-8件 / 8件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い、お薦め。
    タイトルにある 杏仁豆腐のような柔らかく甘いといった内容ではなく、けっこうシビアでヒリヒリするような印象。説明にもあるようにクリスマス・イヴ、離婚を決めた2人の漂流するような会話劇。物語はどこに辿りつくのか分からないが、離婚する原因が切ない。

    脚本の面白さ、演出の巧さ、役者の演技(体現) その総合力が観客の関心を惹き 飽きさせない。最後の夜、思い出すのはどうでもいいことばかり。日常の些細なことから旅行先での出来事、そして身の上話からだんだんと身の下話へ変化し…。会話の流れに 離婚する理由が見え隠れしてくる。
    ちなみに 前説が面白い仕掛け。
    (上演時間1時間25分)🟠橙チーム

    ネタバレBOX

    舞台美術は引っ越し間近の居間。中央に炬燵とソファ。周りに多くの段ボール箱。後景の窓/カーテンが斜めになっており、半円形の舞台と相俟って何となくゲルの中といった感じ。下手の置台に電話、時々鳴るが留守番電話に設定。そこに吹き込まれるメッセージが前説になっており、既に物語は始まっているよう。寒風吹きすさぶ音や犬の遠吠えが聞こえ、深々とした静けさが伝わる。

    小夜子の実家/稼業は廃業し、年明けには引き払う予定。同居している達郎とも離婚し新たな生活を始めようと…。小夜子は弁当屋で働き、達郎は仕事を辞め2年、今では 立派な主夫。性格も違いルーズな小夜子、ストリクトな達郎、引っ越しの手際にも表れている。そんな2人だが、いざ別れるとなると名残惜しい。

    小夜子の実家は ちんどん屋、しかし父の放蕩等で廃業、母は父を見限り若い時に家を出て再婚。そんな母が認知症になり徘徊を始めた。一方、達郎は再就職が儘ならないことなど、それぞれの近況を話す。しかし 離婚する決定的な理由は語られない。そのうちセックスレスという身の下話へ。実は小夜子は死産を経験しており、妊娠することが怖い。達郎は死産した子の葬儀を執り行う。死産を通して それぞれが違った辛さ悲しみを抱えていた。自分も達郎の悲しみ、そして遣る瀬無さが何となく解る。

    物語に明確な前・後半があるわけではないが、始めはコミカルに飄々とした語りだが、セックスレスあたりから様子が一変し、2人の激情がぶつかる。それまでの建前的な会話から本音が…そこに劇的な要素が仕込まれており 観応えある物語になる。何と言っても 大石ともこサン、菊池豪サン、2人の熱演がみごと。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2026/07/04 (土) 13:00

    座席1階

    久しぶりのみそじん、さらに鄭義信の本とあって、橙チームを見に行くことに。不勉強だったがこの本はかなり前に書かれ、あちこちで上演されてきたという。自分は初めて見るのだが、本の力もさることながら、夢が夢になってしまいそうな人生を、さまざまな事情を抱えて生きる中年女性を演じた大石ともこが特筆ものだった。この芝居、間違いなく面白い。

    登場するのは二人だけ。数年間の同居生活にピリオドを打つことに決めた男女の、クリスマスイブの物語だ。
    二人の会話劇は深まるごとに微妙な色合いを残して変化していく。ここが、この舞台の大きな注目ポイントだ。二人が別れを決めなければならなかったわけが、グラデーションのように変化していく。いや、男と女が別れる理由が一つであるはずがないのだが、物語に浸っていく中で客席は気付かされていく。「ひょっとして二人はやり直せるのではないか」と空想したりするのだが、やはり今宵は二人の最後なのだと。泣きたいような、笑いたいような。そんな微妙な心の糸の絡み合いが、この舞台の最大の見どころだ。

    阿佐ヶ谷の地下にある小劇場の階段を上がったとき、背後から「いい芝居だった」との満足げな会話が聞こえてきた。もうその言葉に尽きる。

    ネタバレBOX

    前説が留守電の案内メッセージというのが面白い。芝居は既にここから始まっているので、ちゃんと構えていた方がいい。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    チーム緑を観劇させていただきました。
    前説からすでに引き込ませてくれ、ワクワクしたまま開演となります。

    観ているうちに、自分の過去の記憶が自然と重なり、「あぁ、私も大切な人と別れるとき、まさにこんな感じだったな…」と劇場の客席でじんわりと涙が溢れてしまいました。
    「次に付き合う人ができたら、こういうところ気をつけろよ」なんて言葉を交わしたあの日の空気まで、鮮やかに思い出されて、愛おしかったです。
    冷たくて甘くて、少し甘ったるい杏仁豆腐のように、観終わったあとに不思議な温かさが心に残る舞台でした

    ネタバレBOX

    クリスマスに離婚することになった2人。
    引っ越しのため2人で荷物の整理をしていると、一本の電話が入る。
    大切だから言わなかった、言えなかった、蓋をしていた思いがこぼれ出す…。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    緑チーム観劇。胸が締め付けられますね。初めて観た作品ですが、何度も上演されているのが分かります。また観てみたい。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    緑チームを観劇しました。面白かったです!
    仲良さそうに見える夫婦がなぜ別れるのか?と考えながら観ましたが、どんどんシビアな内容になり、気付くと食い入るように観てました。
    役者さん2人の、自然な演技でありながらの熱演が素晴らしかったです。
    余韻の残る良い舞台でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    橙チーム観劇
    究極のふたり芝居と言う感じ
    鄭義信のホンはやはり面白い
    ふたりとも表情が良かった
    とりわけ大石ともこの演技が秀逸
    コメディかと思ったらどんどんシリアスに
    基底には温かさがある
    セットも必要かつ十分で良く作られていた


    ネタバレBOX

    留守電に残す形の前説が傑作だった
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2026/07/01 (水) 19:30

    橙チームを観劇。思っていたのとちょっと違って、シリアスでハードなセリフが飛び交う。面白い。(2分押し)82分。
     鄭義信が2000年に書いた戯曲で、いろいろなところで何回も上演された作品だが、個人的には初見。クリスマスイブの茶の間、離婚しようとしている夫婦の2人芝居。ちょっとホッコリする芝居が多いユニットだが、本作はシビアなセリフも多いし、何故別れるのかが徐々に分かる展開が一種の謎解きの要素もある。優れた戯曲だが、演出も2人の役者も舞台美術も優れた、良い芝居だった。
     構成員が三十路ということで「みそじん」と名付けたユニットも、40代の大石ともこ一人になったが、芝居作りは変わらず面白い。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    安定した二人芝居です。思ったより重めの話でした。多分30年くらい前の話ですかね?固定電話とCDの世界観。

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