#12 平原演劇祭 2013 第1部 公演情報 #12 平原演劇祭 2013 第1部」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    失われつつある生活の細部?!
    -#12 平原演劇祭 2013 第1部。(13:15-14:45 ¥0-) @東武動物公園「宮代町コミュニティセンター 進修館・和室(茶室)」(2013/04/07 Sun.)。
    --演劇前夜 高野歴(宮澤賢治)『みぢかい木ペン』(13:16-13:30)。
    --インターバルに軽食。桜海老、胡瓜、ヤリイカ、ナガモ(アカモク、黒モズク)。
    --みやしろ演劇パーティ 泉田奈津美・斉藤ヒナコ(別役実)『虫たちの日』(13:58-14:43)。

    ネタバレBOX

    今年の「平原演劇祭」第1弾の記録。宮澤賢治『みぢかい木ペン』。途中でプツッと終わる未完成原稿。歴君が思わぬ場所から剣道着で登場。貧しい東北の家の子供たち。今でいうイジメめいた展開。魔力のある鉛筆を手に入れる。主人公の増長慢心がとめどない。ある日突然の転落。『貝の火』の様な作品類型だが、自然描写とか森の異人の登場、子供のオノマトペ描写も、さすが賢治。
    別役実『虫たちの日』(刊行は1979)。一世を風靡した?卓袱台物。スーパーリアリズム的に生活の細部が異様に拡大され、日常に、ポツポツ「極小ブラックホール」が開いてくる。
    女の子2人が老夫婦の2人だけの夕食風景を演じるのだが、こういう生活の細かい部分が、今や過去のものになってきつつあるような、変な感覚を持つ。
    レトロではなく、やや意識したアナクロ気味。日本の生活文化の一番良かった時代の記録を見ているような感じ。現在が痛々しい。

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