満足度★★★★
もの思ふとき
複雑になりそうな感じはしていましたが、思ったよりも人生の分岐点やその後の話は理解できました。じゃんけん選抜はどうなったのかは非常に気になります。以下
満足度★★★★★
ある程度の年齢を重ねないと書けない領域?
生前の行いの善さにより人生の途中からやり直すチャンスを与えられた主人公の「もうひとつの人生」の結果は?というストーリーを通して語る人生論・幸福論。
といっても語り口は柔らかくユーモラスで堅苦しさなど皆無でむしろ優しく楽しい。
誰もが思ったことがあるであろう「もしもあの時…」がたとえ実現していたとしても今より良い人生になっていたとは限らないし、遡ってやり直すことは自分の人生やそれに関わった人々を否定することになるので、今を大切にしなさい、というメッセージが心にしみる。
若干の説教臭さがないとは言いきれない(爆)が、少なくとも観ている間はそんなことは感じさせず、老い先短くなった時の幸福、何を以て幸福と考えるか、何に幸福を感じるか、そして息を引き取る時に良い人生だったと思えることこそ幸せなのではないか、などのテーマがあたたかくてステキ。
ある程度の年齢を重ねないと書けない領域だろうなぁ。
なお、是枝裕和監督の「ワンダフルライフ」(1999年公開)を連想したりも。