Turn-over 公演情報 Turn-over」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 満足度★★★★

    もの思ふとき
    複雑になりそうな感じはしていましたが、思ったよりも人生の分岐点やその後の話は理解できました。じゃんけん選抜はどうなったのかは非常に気になります。以下

    ネタバレBOX

    人生あの時やり直せたら。そう思う事はあまりに沢山ありますけど、その願望を代弁して見させてくれた気もします。共感できるものがあると、物語の中には入りやすい。戦争の悲惨さもあり、総合的な見応えは充分あったと思う。やり直しという事でビデオの逆再生のような演出が面白いです。動きに粗雑さも見られますが、あれは結構な難しさだとお見受けしました。使用の多さも気になったけど、見て分かりやすい逆戻しは好きです。あの世のお二人はテンション高くて喜んでいる観客の方も多かったけど、個人的にはくどさも感じるので減らしてもいいのかなと。アンサンブルとしてキャストの方が素敵なエッセンスになっています。その一方、各々もう少し出番があってもよかったように思えます。
    武末志朗さんの老人の芝居もですが、カーテンコールでの声の差は凄かった。声色の使い分けもですが、色んな舞台での役と素の自分の差を見るのも、観劇の面白いところであるな。ありがとうございました。
  • 満足度★★★★★

    ある程度の年齢を重ねないと書けない領域?
    生前の行いの善さにより人生の途中からやり直すチャンスを与えられた主人公の「もうひとつの人生」の結果は?というストーリーを通して語る人生論・幸福論。
    といっても語り口は柔らかくユーモラスで堅苦しさなど皆無でむしろ優しく楽しい。
    誰もが思ったことがあるであろう「もしもあの時…」がたとえ実現していたとしても今より良い人生になっていたとは限らないし、遡ってやり直すことは自分の人生やそれに関わった人々を否定することになるので、今を大切にしなさい、というメッセージが心にしみる。
    若干の説教臭さがないとは言いきれない(爆)が、少なくとも観ている間はそんなことは感じさせず、老い先短くなった時の幸福、何を以て幸福と考えるか、何に幸福を感じるか、そして息を引き取る時に良い人生だったと思えることこそ幸せなのではないか、などのテーマがあたたかくてステキ。
    ある程度の年齢を重ねないと書けない領域だろうなぁ。
    なお、是枝裕和監督の「ワンダフルライフ」(1999年公開)を連想したりも。

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