満足度★★★
14日の回鑑賞
スピーカーや照明がセットされたトラックの中で踊る屋外公演で、第1日目はフェリーターミナル近くの開港広場で4組の出演者がそれぞれ10分程度の作品を上演しました。
きたまり
白のブラウスに紺のロングスカート姿で観客の視線に驚くそぶりをしながらウォームアップする導入に続いて、ストラヴィンスキーの『結婚』に乗せて踊る作品でした。オリジナルのニジンスカ版の振付と同様に、縦にジャンプし続ける姿が印象的でした。
白井剛
中央に吊した裸電球の明かりだけの中で静かに踊る作品で、振り子のように揺れる電球によって人物や木の幹の影が常に変化するのが美しかったです。トラックのエンジン音や船の汽笛等、周辺環境と同化する音響が逆に非現実的な雰囲気を生み出していて興味深かったです。
ほうほう堂
足を観客に向けて仰向けに寝た2人がゾンビや幽霊のように手足をぎこちなく動かす前半と、立ち上がってラップミュージックに乗せて踊る後半からなる作品でした。素っ気ない雰囲気の中にユーモアが感じられて楽しかったです。
向雲太郎
白パンツ一丁に横浜にちなんだ赤い靴という格好で奥の壁で十字架に磔られたキリストのようなポーズから始まり、様々な感情を動きと顔の表情で表現する作品でした。様々に色が変化する照明によって照らし出された剥き出しの肉体が美しかったです。