借景芝居『パーマ屋さん』 公演情報 借景芝居『パーマ屋さん』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★★

    ずるいけど、大好き!
    何度も読み返して擦りきれた大好きな短編集の中の、お気に入りの一編みたいな珠玉感。
    窓からの明かりや聞こえてくる音、ここまで毎回表情が変わることを受け入れてるお芝居なんて、そうそうないよ!それがなんにも邪魔にならないから、私もここにいていいんだって思えて、とってもリラックスできて心地よかった。
    初めて生で見る各務さんがほんと素敵で…!かっこいいのにちょっとだめなとこがもう、くすぐられる。
    次回があったら間違いなく足を運ぶと思う。
    また花組芝居の役者さんたちで作ってくれればいいのに…!観たかったあぁ!(東京ガスでの作品を観れなかったことを、悔しがり続けている。)

  • 満足度★★★

    本物と作り物の、「リアル」。
    工藤千夏演出作品を観るのは、ラフカットの『真夜中の太陽』以来2度目。

    今月末で閉店する実際の美容室で、お話も美容室を舞台としたもの。
    作り物のセットではない、本物の美容室の中で、役者が美容師の役を演じる(作り物)ということの、違和感と難しさを感じた。

    ネタバレBOX

    出演者に、実際の美容師さん(会場となった美容室の店長さん)がいて、その方のリアルさが、異様に際立っていた。
    客の髪をいじるのも、マッサージをするのも、整髪料をラックから取り上げるのも、何百何千回と繰り返した日常の動きで、役者が一朝一夕では追いつけない慣れというか、説得力があった。

    その中にぽんと役者を放り込んで演技をさせると、どうしても、浮き上がる部分が出てくる。
    例えば、髪をいじられているときに、美容師と話しながら頭を動かす(振り向く等)人は、実際にはそういないと思うが、役者は動かしてしまう。

    そういう人物がいない訳ではないだろうが、本物の空間の中にいるからこそ、浮き上がる違和感があると感じた。
    (これが舞台上にセットが組まれていて、全員役者で演じられていたら、そうは感じなかったと思う)

    実験的で面白い取り組みだと感じたが、こうして違和感が浮き上がることは、狙っていたのだろうか。
    観ている側としては興味深かったが、少し疑問に感じた。

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