満足度★★
原作に忠実で良かった。
『オリバー・ツイスト』とは,どのような物語であろうか。
まず,ブラウン・ロー氏の存在がある。彼には,可愛いアグネスという娘がいた。この娘は,親の認めない恋をして,子どもみごもるが,これを孤児院で生み落して絶命してしまう。ミュージカル『オリバー!』では,この孤児オリバーが,孤児院で空腹を訴えて,葬儀屋に追い出され,いじめに会いロンドンの街で,窃盗団の有望株ドジャーと出会うことになる。
この窃盗団には,首領のフェイギン以外に,サイクスという悪党と,情の深いナンシーがいた。オリバーは,ヘマを踏む。サイクスは,オリバーを処分してしまいたいが,ナンシーの止めがはいり,逆上したサイクスは,ナンシーを叩き殺すのだ。サイクスは,結局凶悪犯として,糾弾される。
『オリバー・ツイスト』は,美しい作品にちがいないが,主役のオリバーの存在は,ぼやっとしている。闘うオリバーの意思がほとんど見られず,ディケンズが書き足した原作の後半では,主役なのにほとんど出なくなる。さらに,孫としての,オリバーは,ブラウン・ロー氏に救済されるが,窃盗団の少年・少女やら,孤児院に残ったものについては,なんの言及もない。
ミュージカル『オリバー!』は,現在のミュージカル・ブームに火をつけた重要な作品である。子どもたちのかわいさが目立ったからだろうか。映画などでは,イヌが効果的に使われている。
満足度★★★★
賑やかで楽しい舞台でした
子役が沢山出るので溌剌とした雰囲気がとても良かったです。
原作は有名な作品ですが、日本語訳の歌詞だったのが良かったと思います。