怪物の家 公演情報 怪物の家」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    学生さんの卒業公演、とても良かったです。
    残酷なのに何故か笑えて、役者さん達の熱演も加わり、観応えがありました。
    セットは、扉の奥まで作り込まれていました。
    卒業する学生さん達の、今後の活躍が楽しみだと思いました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    俳優が学生で、卒業公演だろうが、戯曲と演出が良ければここまでの傑作を作れる、という見本的な作品。
    蜷川幸雄、清水邦夫、唐十郎などを観たことある方にはたまらない作風で、かなりの見応えがあった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    面白い、超満席。舞台と通常の客席との間にミニ椅子、さらに その前に座布団席。そして何故か大物芸能人も観劇していた。

    説明にもあるが 笑いを交えた風刺劇。現代の政治を 或る政治家一家の跡目争いに絡めて描いているが、物語も面白いが、その舞台美術の造り込みが見事。この劇場で ここまで造り込んで、さらに変形させるという驚き。政界では「怪物」と呼ばれる大物政治家(88歳)が梗塞で緊急入院。留守の間に孫たちが跡目(地盤)争いをして立候補を画策。大物政治家の息子は自死し、その子供(孫)3人が虎視眈々と…。と言っても全員が政治家志望ではないようだが、その腹の内は分からない。

    物語は どす黒くなりそうな設定だが、今 政治ネタを巧く取り 入れ分かり易い。偶然であろうか、高市総理(発言)を彷彿とさせるような場面などは、その現実と相まって迫力がある。もっとも右翼・左翼・中道といった分かり易い色分け(主張)が、その人物の性格や立場として描かれているが…。
    (上演時間1時間20分 休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は、怪物と言われている政治家の家(居間)。中央奥はレトロガラス戸、座敷中央に大きな座卓、上手は神棚と床の間・床脇で掛け軸等・違い棚等。下手は襖の出入口。ちなみに上手 書院には茶室に入る にじり口のような隠し戸がある。

    暴力団とも繋がりのある、というか自分も暴力行為をしていた。色々な意味で怪物として恐れられていた政治家である。彼が梗塞で緊急入院し、孫たちが跡目を話し合うために集まったが....。長女は結婚しており その夫は落選続き、弟で唯一の男は政治家には関心がなく、末妹は(衆議院)被選挙年齢になったばかり。しかし見せ掛けだけでも軍備増強を訴える。長女の夫は我が強くなく 主義/主張がはっきりしない。しかも突然寝てしまうという奇病もち。誰が祖父の後を継いで立候補するか喧々諤々。

    登場人物は祖父(怪物)と孫3人と配偶者、そして女中と使用人の7人。女中の亡き母は入院した祖父と訳アリの関係。使用人は暴力団当時の祖父を尊敬していた といった一癖二癖もある人たちばかり。そんな騒動の中で祖父は後遺症がある体で政治家を続けると、しかも女中と結婚するという。女中の家系と怪物の家は確執があり、劇中の台詞では「ロミオとジュリエット」のようだと。女中は末妹と同じ歳(被選挙年齢=25歳)ということになる。使用人が 渡世気質が失せ 大人しくなる祖父の姿を見て幻滅し、日本刀で切りつける。狭い居間が 阿鼻叫喚の地獄絵図に化すが、何故か可笑しみもある。主義/主張なきテロ者の存在が一番厄介だと言う。

    この乱闘騒ぎで次々と切られ死んでいく。政治という表舞台で自己主張を目論んでいた者達が、政治に無関心な男に殺され野望が潰える。その惨劇…襖が斜めに切り落とされといった見た目の驚き、しかも奥のガラス戸が鶴翼するように奥へ引き広がる。そこには庭の光景‐‐上手から松・灯篭・柳が配置され日本庭園のよう。最後は皆死んで 生き残ったのは部屋に居なかった長女の配偶者だけ。皆 舞台から下(降)りて横一列になって庭に並ぶ。選挙(立候補)という表舞台から降りて…そこに公演としてのシュールさを感じる。
    次回公演も楽しみにしております。

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