FRAGMENTS 公演情報 FRAGMENTS」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/12/14 (日) 13:00

    7年前、生まれ育った島に向かう途中に姿を消した弟の失踪宣告の承認通知を女性が受け取る場面をプロローグに失踪当時の状況や当事者である三姉弟の幼い頃の様子も描いた85分。
    夜の場面が多いこともあり控えた照明や様々なテキスト(や映像)を背後の壁に投影することにことに加えてト書きや一般的な芝居の独白と異なりまるで小説の一説のように聞こえる描写を演者が口にするなど独特な雰囲気が魅力的。
    そして状況や人物の設定に食い違いがないか?と思っていたら一部の場面は主人公が連載している当時の顛末を描いた小説の内容だったと明かされて得心。
    そんな内容に数日前に観た「何がホンモノか」を問う「ある日僕らば夢の中で出会う」や劇中小説つながりの「ドグラ・マグラ」に通ずるものも感じた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    以前、鵺的『天使の群像』の演出をされた小崎愛美理さん演出の舞台ということで、非常に楽しみにしていた。
    暗い照明、不穏な音、黒い壁面に打ち出されるタイプ文字、そして水槽や鏡面の床など、小さな劇場は最初から不安に包まれていた。
    90分間、ずっとキリキリする緊張感があり、あいまいな記憶の断片はどこまで本当で、どこからがフィクションなのか、その記憶は事実なのか思い込みなのか願いなのか、暗い影が寄せては返す波のように客席を巻き込んで行く。
    映像では味わえない「演劇」だからできる臨場感が肌に刺さるようだった。
    役者人それぞれの熱演も素晴らしかった。
    期待を超えて素晴らしい舞台でした。

    ネタバレBOX

    航海士でありダンス教室の先生でもあるTaabowさんは本当にダンサーさんだそうで。
    立ち姿が美しかった。
    ほかの登場人物と比べて、小町さんだけどこかつかみどころがなくふわふわしてるのは、事件の関係者じゃないからかと思っていたら、まさかの小説だけの登場人物で。「存在しない人」としての演出とか確認したかった。

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