満足度★★★
福助さんが魅せる
市川染五郎さんが昨年の転落事故で怪我をして以来、初めての舞台でしたが、染五郎さんは控え目な感じがあり、むしろ他の役者達が印象に残った公演でした。
『義経千本桜 吉野山』
中村福助さんの品のある踊りが美しかったです。中盤から登場する逸見藤太を演じた中村亀鶴さんがおおらかなユーモアを感じさせ、楽しかったです。染五郎さんは動きが硬く感じられましたが、ラストで狐に戻る時の表情の変化が良かったです。
竹本と清元の掛け合いは少々不安定さが感じられ残念でした。
『新皿屋舗月雨暈』
怪談を元にした作品で、前半は策略にはめられ無実の罪を着せられ殺されてしまう妾の物語が痛ましい雰囲気で描かれ、休憩を挟んだ後の後半はその女の兄である酒癖の悪い男が真実を知って殿様の所に行く様子が思いの外コミカルに描かれていて、テイストのレンジの広さが魅力的でした。
目を引く大仕掛けや派手な立ち回りはありませんが、充実した内容に引き込まれました。
松本幸四郎さんの酔っ払い演技の間合いが絶妙で、笑えたりしんみりさせられたりしました。中村福助さんの全く異なるキャラクターの2役演じ分けが良かったです。
満足度★★★
大丈夫か、染五郎・・・
夜の部だったせいか、顔の表情が固く、遠くからでも相当疲れているように見えた。まだ全快ではないのだろうか。珍しい魚屋宗五郎の通し。お蔦の死んだ経緯がわかり面白かった。
満足度★★★
染五郎さん
狐の染五郎さんがかわいいなあと思いました。
歌舞伎の、町のおかみさんは町のおかみさんらしく胸元がちょっとたるっとなってる感じで、娘は娘らしくしゃっきりと、着物を着付けてるのを見るのが好きです。