朴ノ木橋物語 公演情報 朴ノ木橋物語」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    役者さんの演技レベル高し
    面白かったです。大滝根家の呪いをベースに田舎で暮らす親と都会で暮らす子一家の騒動がテンポよく描かれ、楽しい作品でした。

    ネタバレBOX

    話はツル子の婚約発表が発端でしたが、ツル子が太一と婚約に至る経緯があまり描かれず、安直な感じだったのが残念です。亭主と死に別れて12年間、写真も飾って墓守りをしてきたツル子が再婚を決意する動機が弱かった印象があります。ただ、一家が揃ってからの騒動はテンポが良く、呪いや陰謀など、上手く伏線が張られていました。

    下宿人も個性豊かで楽しかったのですが、やはりツル子が下宿人を置く経緯がよく分からず、不用心に感じました。セリフを聞き漏らしていたら、すみません。あと、朴ノ木橋が渡れない状況が、もう少し明らかになるとスッキリした気がします。髪の毛チリチリの呪いや、陰謀のレアアースは着眼点が良かったと思います。

    役者さんはみんな芸達者で、素晴らしかったです。が、本作のMVPは美空だと思います。祖父の霊とのやり取りを始め大活躍でした。大人顔負けで、登場シーンの祖父の霊が見えている演技や大叔母や下宿人とのやり取りも上手でした。この年頃は女の子の方がしっかりしていると感心しました。

    他に印象に残ったのは裕子で、鼻声の「おかぁさま~わたくしが~」は素晴らしかったです。嫌がらせの域に達する程の気遣いぶりで、姑との関係に悩むお嫁さんの励みになると思いました。途中、無言で襖を開け閉めする場面も良かったです。ただ、夫の浮気相手に刀を振りかざすのは、春代の方が合っている気がします。

    春代、道弘夫婦のかかあ天下ぶりも良かったです。道弘の情けなさも良く出ており、「はい!院長先生!」がツボでした。
    もみじ・かえでも良いコンビでした。もみじは着ぐるみが良く似合うと感心しました。美紀も加わったボスネタは、ちょっとしつこい感じがしました。あと、かえでのお漏らし座布団は、しつこすぎて引きました。オカマの純も面白かったです。必要性に乏しい役のように思いましたが、ガヤ担当として芝居を盛り立てていたと思います。

    ドタバタ喜劇でありながら、話の筋がしっかり通っているので、飽きずに見られました。役者さんのレベルも揃って高く、素晴らしい作品になったと思います。劇団内でインフルエンザが流行したそうですが、開演前にしっかり治したようで、プロ意識を感じました。スタッフワークも良く、気持ちよく観劇出来ました。
  • 満足度★★★★

    そこそこドタバタ
    それぞれの思惑が交錯するコメディでありました。

    ネタバレBOX

    詐欺グループに狙われた地方の名家の話。ピンチを救ったのはなんと亡きお父さん、ああ幽霊物でした。

    しかも、幼い子供は幽霊が見えて話せる、大人は家に伝わる何か木片のようなものを持っていると見えはしないが話せるという都合の良い設定でした。

    ただ、終盤は幽霊役の役者さんが登場せずに、娘が空に向かって父親と話すという演出になり、そこは評価できました。

    祟りのちじり毛といえば、コリッチに全く関心を示さない劇団ビタミン大使「ABC」ですが、セキュリティ木村さんはピッタリでした。

    どうぞどうぞ的なコントを含むお笑い部分はもう少しキレがほしかったです。
  • 満足度★★★★

    家族っていいなあ
    開演15~20分前に着いたのですが、もう席のほとんどが埋まっていました。
    結構ご年配の人やお子さんもいて、いつもの小劇場の雰囲気と違うなあと思いましたら、ヒロイン(?)ツル子は65歳。ツル子の孫役では可愛らしい子ども出演していて、なるほどそれでかと納得しました。

    お芝居は、王道のホームコメディーで、分かりやすく笑わせていただきました。
    なにしろツル子さんが可愛かったです。

    田舎の家のセットもよかったです。

    ネタバレBOX

    缶コーヒーのボスを使ったボケ突っ込みのところは、若干苦しかったです。
    下宿人のテンションの高さには、ちょっと引きました。

    最後、ツル子さんが死ななかったことに、心底ほっとしました。
    ハッピーエンドじゃないと、ね。

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