僕たちはこうして負けた 公演情報 僕たちはこうして負けた」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★★

    負け公演
    最初の10分弱かけて、今回の公演の説明がありました。今年、神奈川で「劇王」という戯作王決定戦を行った際負けた4団体(負けたとは思ってない)が飲みの席で盛り上がり、こうなったら自分達でもう一度同じルール(各団体出演者3人まで、転換素早く、内容20分以内なのはそのまま。)でやって面白がろうという不屈な企画。演目後は、投票、講評、壮行会が更に50分弱ありました。緊張感はなくアットホームな空気です。

    ネタバレBOX


    もじゃもじゃ頭「紙を撒く」 は、恋愛相談しようとしたらやおら「パーマ」への愛を熱く語る会になるという内容で、役者の話し方が一番魅力的で一番引き付けられました。最後先輩が実は○○の手先だったみたいなオチかと思ったら、あくまでピュアな気持ちからくる行動でした。

    キャットウォーク「フォークが 上手に使えない」は路上ライヴをやってる若者のよくある青春もので、一番「よくある劇」っぽく、ボケとツッコミベースの掛け合いや軽いギャグが普通にあるので安心感がありました。独自性、女性の性格や今後が掴みきれなかったのでそこは気になります。

    ケッタ商会「自転車兄弟」は、1番演出に特徴ありました。脈絡なくフラッシュバックのように、ライト兄弟が交互に、単語や文を言っていき、そこから記憶や歴史を辿っていくような感じでした。ビジュアル魅力的なのに最初の7分くらい、言ってる意味が分からずこの世界の仕組みが分からずどう付いていけば良いか掴めずにいました。が、とにかくオスプレイの部分にしっかりしたメッセージを感じ共感しました。「世界平和の為に善意で原爆を落とし、日本で実験台にし発展させてやった(以下略)」のところは、私もよく米国人の友人がてらいなく言うのを聞きます。メッセージ性一番ありました。

    空手マリアンヌ「アンダー☆グラウンド」は、cブロック代表だそうです。いきなりブリーフ1丁でダッチワイフを持って登場(最後までほぼこの格好)、トマトにかぶりついたり、オシメを履いたり、男女間の性生活の会話だったりと、1番刺激的な内容でした。女の方はしゃべり方が変で愛敬やセクシーさを感じます。男の台詞が、今ダメ男なのが、ボクサーなのか、甘えてるのか、シリアスなのか、性格が分からなかったです。悪い人ではなさそう、と。最初にスローモーションでダッチワイフの口にパンチを突っ込むとかやってくれれば笑い所がもっと分かりやすかったかもお思いました。

    審査員の大西一郎さんと山田ちよさんの講評が的を射ていて、大部分同感でした。神奈川の演劇サロン、これからが楽しみです。

このページのQRコードです。

拡大