満足度★★★
印象的な青い光
アートとダンスの出会いをテーマにした展覧会の出品作として行われたダンスパフォーマンスで、繊細でありながらおおらかな雰囲気があり、静かな美しさが印象に残りました。
佐々木愛さんの木を描いた油彩画のスライド作品『Time to Live』にインスパイアされた作品で、木の枝が真っ白な空間の数箇所に配置された中を白い衣装でゆったりと踊り、中国やインドの舞踊を思わせるところがありました。
静かな雰囲気が支配的ですが、ムーブメントのボキャブラリーが豊富で、しなやかで息の長い、フレーズ感が魅力的でした。
下手の上方から斜めに照射する青い光が身体の輪郭を照らし出し、神秘的で美しかったです。
首に巻いていた青いショールが人工的な質感で、全体の中で浮いて見えたのが惜しく思いました。
20分強と短い作品ではありますが、展覧会の入場料(300円)だけで観ることが出来、パンフレットも洒落た作りで満足度が高かったです。
同じ展覧会の中でロングラン公演している山下残さんのパフォーマンスも観てみたく思いました。