Basho 公演情報 Basho」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 満足度★★★★★

    単なるコメディに終わっていなかった
    楽しく笑わせて、ホロリとさせてくれる良い芝居でありました。
    (有名声優さん出演に寄りかからないトコもいいなぁ)

    <100分でした>

    ネタバレBOX

    情報収集メインの芭蕉が今回は、
    暗に怪退治の密命を受けて化狐と相対します。
    「温泉神社」の神主は村の顔役である、
    和泉屋の五左衛門と室井越中が交互に務めており。
    芭蕉は弟子と共に五左衛門の世話で宿に逗留し、
    配下のくのいちである枸橘と龍胆に情報を探らせ、
    弟子の河合曾良に、
    陽忍として先に村に潜入しているヒナゲシと連絡をとらせます。
    案のじょう村の様子がおかしく、
    室井越中が狐に悪心を増大させられ化かされた村人と共に襲い掛かります。何とか撃退し旅の神楽巫女となっていた化狐の葛の葉と対決し、
    信じた人間に裏切ら0れていたと思っていた狐の誤解を解き、
    九尾はその愛しい伊助の声のするほうへと消えていきます・・・。
    そして平穏の戻った村を後に一行は再び旅に出るのであった。

    テケテン・・・・・・と簡単な荒筋ですが、
    人間に苛められていた狐が伊助の助けられ惚れて夫婦になり、
    だがしかし正体が村中にバレて
    愛しい伊助に包丁で刺されて強い妖力が開放されたという
    昔語りの葛の葉役=金月真美さんの熱演は凄かったです。
    挿入される歌も素敵でしたし。
    (Vsヒナゲシとの格闘シーンはホントに凄かった(笑)
    話し相手として(戦う能力無く)狐の9本目の尻尾から作られた
    お梗役の豊嶋さんの健気さも小柄な体躯と合っていてGoodでありました。

    芭蕉配下の女忍者二人は、普段着物でしたが。
    アクションシーンではゲームなどでよく見られる
    忍び装束(赤)がカッコよかった(^^)。

    じつは男装していたという設定の田中真弓さんも小柄でよく動き、
    よく喋りしてて楽しかったー
    (実は芭蕉が大好きで・・・というベタなラブコメ設定もいい味出してました)

    巫女の舞や村の顔役二人の友情。
    過去話が影絵での芝居にしてたりと舞台の見せ方の工夫も見事で、
    さすがは岸野組な作品でありました。

    田中さん元気に舞台駆け回ってルフィ声で話すと、
    ホントに小姓さんですねー。
    (自虐気味のジェンダーネタは、
    くのいちのヒナゲシ役の志賀克也さんとの対比もさることながら。
    深刻にさせず微妙な加減で上手に笑いがとれていました。
     う~んプロだねぇ)

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