かえるまで、が。 公演情報 かえるまで、が。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/10/29 (水) 13:00

    2021年2月から2022年7月まで「叩き続け」た「無表情な日常、感情的な毎秒」の一環として2022年2月に上演された(かつ一連のなかでは異色だった)ものの改訂版。
    店長の葬儀に参列した元バイト2名、現役バイト1名と、参列できず居酒屋を営業していたバイト2名(+謎の1名(笑))による会話劇。
    初演同様、交わされる会話にしても照明にしても深夜~未明の居酒屋そのもので上演中はこの空間だけ時空を超えたようなリアルさで、初演の95分に対して135分と大幅増の上演時間は確かに長いがその臨場感ゆえ飽くことなく観ていられる(個人差はあります)のがフシギ。何なんだこの脚本・演出・演技は!(もちろん褒めてる)
    また、2022年7月版から加わった、演者たちに(時には観客にも(笑))ツッ込んだりする「遊撃」ポジションのあの役はもしや「あの居酒屋の地縛霊」では?などと考えるのも一興。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    「グダグダに隠れた激しい感情」

    ネタバレBOX

     ある居酒屋の店長が亡くなり、葬式帰りの部下(二田絢乃、小林駿)が店に集う。皆の留守を守っていた店員(市川フー、佐藤桃子)やもう一人の同僚(浦田かもめ)と話すうち、普段は隠している皆の裏の顔があらわになっていく。このやり取りをzzzpeaker演じる黒服の人物が傍観しときに茶々を入れるのだが、この人物は他の登場人物たちからは見えない。幽霊にも死神にも見える風体が特徴的である。

     話題の中心にいる人物を舞台に出さずその人物を他の登場人物の対話から浮かび上がらせる芝居は数あれど、本作は葬式後の意気消沈した雰囲気から終電後明け方まで煽るように盃を酌み交わすそのグダグダ具合が群を抜いている。これまで作品を共にしてきた座組ならではであろう。やや冗長すぎる感もなくはなかったが、終盤で店長への秘めた思いから常軌を逸した行動をとる浦田かもめ演じる社員の行動など、随所に見どころがあって飽きることがなかった。

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