撫で撫で 公演情報 撫で撫で」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    無題609(13-034)
    14:30の回(晴)。14:00開場(指定席)、本日はペヤンヌマキさん演出なのでみにきました、こちらは初めて。先週の毛皮族の公演もそうでしたが今日も横いっぱいの舞台。マンションの1階(上手)と7階(下手、中央)。間取は左右反対、7階にはベランダ(下手)があり、テーブルと椅子、タバコはここで吸うようです。みている間、楽しい…という感じではなく、それは嫌だなぁ、いやいや変じゃないの、そういうものかな、などと頭の中で渦巻いたのは、かなりよかったからだと思います。

    開演前、舞台に近づき、廊下の奥の方などみたら、客席からだとよほど端じゃないとみえないところまで造り込んでありました。

    1階、上手の部屋は散らかし放題(だけど、やけに清潔っぽい)、服(下着含む)、ペットボトル、使っていないアナログTV、床面はほとんどみえない。引き戸の向こうは寝室。本棚には雑誌やCD、(隠した)エロDVD。反して、7階の夫婦は綺麗好きなのか掃除が行き届いていて洒落た家具に観葉植物、壁のカレンダーは(たぶん)6月。

    最初、暗くて気がつきませんでしたが、2階部分があって、そこはモザイクをかける会社の屋上。

    14:28前説(ちょっと聞き取り難かったです)、14:35開演〜16:41終演。

    ネタバレBOX

    結婚、出産。職もなく頼りない男、排卵に合わせるしかない男(ゆえに風俗へ)、熟女と歳が離れた若い男、そして若い女。皆、自分中心のようにみえるが、どこかに「シアワセ」はあったのだろうか。

    「排卵検査薬」、検索すると結構出てくるし、妊娠を切望しているのに結果を誤認するものなのかと思ったり、それはすぐ周りも気がついたことだし…と、そこは、掃除機でテーブル、布巾でゴミ箱とはちょっと違うような気がしました。

    部屋を片付けるシーン、早回し風で面白かった。

    結局、みんなすれ違いなんだろう。婚姻届を額に入れ壁にかける…か…それじゃ、子供の頃に貰った表彰状と同じ…なんて思いました。

  • 満足度★★★★

    G
    面白い。赤ちゃんのイラストがかわいい。

    ネタバレBOX

    マリカ(西牟田恵)…千々岩(黒田大輔)の妻。懐妊に向け努力する。
    千々岩…マリカの意気込みのプレッシャーでキャバクラに通う。いい旦那風だけど、愛生(高木珠里)に鬼畜と評される。
    愛生…38歳。エロ関係の仕事をする。部屋汚い。ダメ男ばっかと付き合う。
    高井大哉(岩瀬亮)…愛生の彼氏。東大卒のミュージシャン志望。
    桜子(佐久間麻由)…未婚。愛生の彼氏・内田(川本直人)とデキる。
    立花(島田桃依)…イケメン坊主と結婚。普段モテないけどイザって時にヤル女。
    内田…23歳の映画監督志望。

    30~40くらいの女らとその周辺の男らの、悩みとか希望とか。

    マリカの子供願望に疲れる千々岩が印象的。愛生と大哉のキャバクラに通っているという会話の逆側で煙草をくゆらす姿がいい味出してる。また。愛生が迫ってきたと平気なツラで言いのけちゃうとこいい。女らに比べセリフで表現するってことが少なめだったけども、厚みのある人物像を想像させる。
    終盤のマリカと愛生のやりとりも面白かった。結婚してもしなくても、子供がいようといまいと、大変だけども、どうしてこうも生きにくいのかなと。二人とも、見た目も演技も良かった。

    マリカの妊娠に対するフライングとか、立花の結婚とか、影口的なのがほどほどだけど、しっかりネジこんでるのに安心した。

    「結婚」っていう制度と「出産」っていう出来事の、現代での位置づけって複雑だなと思う。いいんだろうなと思うし、厄介そうだなと思う。

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