シャイニングな女たち 公演情報 シャイニングな女たち」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-7件 / 7件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    他人のお別れの会に忍び込む、かつてのチームメイトとの予期せぬ再会。
    オープニングから一気に引き込まれる。
    一幕でのいくつかの回想シーンが、二幕でも繰り返されるが、観る側の解像度が上がり、染みる。一瞬でも、一緒に輝けた彼女たちの思い。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    青春時代を思い出した。あるある。個性的な女優陣が素敵なストーリーを紡いでくれた。明日から頑張ろう!って押された感じ。吉高さん、舞台でも素敵だな。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    地震によって始まる新たな物語の前の物語でした
    お薦め

    何年ぶりのパルコ
    靴底が埋まる程のフッカフカ絨毯だったのが今では
    普通のぺたんこ絨毯になってて時の流れを感じました

    一幕終わりの休憩に入った途端んに地震がありました
    しつこく写真撮影禁止のプラカードも良いですが地震などの時は
    係員の指示に従うとか非常口がどうとかの
    一番肝心な安全対策へのお知らせもプラカードで
    しつこくお知らせしなきゃ思いました

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    期待以上の舞台でした
    最前列でしたのでミーハー心を満喫
    最後は紙吹雪を満喫

    ネタバレBOX

    一幕は少しもっさりしたのですが、二幕目からそのもっさりが「そうだよね…分かる…うん」と共感に変換していた
    ただ山口紗弥加さんの監督がラストにあそこまで謝らなくてもとも思ったが、彼女が一幕最初に見せた笑顔の気持ち悪さの理由がつながった
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/12/14 (日) 13:00

    蓬莱竜太の書き下ろしを興味深いキャストが演じる。とても面白い。65分(20分休み)72分。
     女子大生だった主人公と周辺の人が、大学でのフットサル部のあれこれを回想するが…、という物語。舞台が金沢という微妙な感じが面白い。女子あるある、な話だが、蓬莱竜太は女性を描くのが巧いと思う。意図が擦れ違ったり、必要以上に厳しく当たったりという展開がスムーズに描かれる。舞台は少ない吉高由里子を始めとして、さとうほなみ・桜井日奈子・山口紗弥加らの女優陣に混じって、小劇場で間近に観ていた小野寺ずる・李そじん等や若手の羽瀬川なぎという7人の女優のキャスティングは、興味深い、と言うしかないなぁ。唯一の男性が名村辰というのも面白い。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/12/13 (土) 18:00

    登場人物の人生を追体験できる素敵な舞台でした。
    舞台美術構成が良かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    なでしこジャパンが2011年女子ワールドカップで優勝を果たしたことに心打たれて
    大学でサッカー部ならぬフットサル部を立ち上げることになった金沢の女子大生の
    2024年に至る軌跡を描いた作品。

    めちゃくちゃいい部分とちょっと駆け足というか唐突な部分があって評価が難しい。
    ただ、吉高由里子はじめ出演陣の熱演は誰もが認めるところだと思うし、重く
    なりすぎないように結構な笑いを放り込んでくるなど見る人の肩を叩いてくれる作品かと思う。

    ネタバレBOX

    地元でスポーツ振興系の非常勤職員を務めるかたわら、故人の「お別れの会」に紛れ込んで
    食にありつくのを習慣にしているウミ。20回目に訪れた先は大学時代に設立した部の後輩の
    お別れ会で、もう長いこと疎遠だったチームメイトたちとなぜか顔を合わせ、ぎこちない
    やりとりを経て、キャプテンだった自分だけがなぜか会に招待されていないことに気づいてしまう……。

    ウミ、明らかにフットサルの隠れた才能を持つ後輩で故人のヨシミ、中学校からずっと一緒にいる
    「親友」のケイコがメインの狂言回しで、それぞれの視線で捉えた過去を回想する……という形式で
    進行する一種の群像劇ですね。

    みんな違った個性の人間なので、思いがすれ違ってしまっていたりする。個人的に女性同士の「親友」って
    木爾チレン「二人一組になってください」(双葉社)でも書かれたように、男性同士のそれと違ってすごく
    複雑な感情のもとに成り立っているな、と。

    ウミとケイコの関係なんかまさにそうで、前者はケイコをいつも自分の言うことを一番に考えてくれて、
    ずっと寄り添ってくれる親友だと思っているのに対し、後者はウミを自分の思うところが通らないと
    気がすまない、常に自分優先でひっかき回す存在として不満を抱えている……というのがリアルだなぁと。
    変に解像度が高かった。

    ウミとヨシミの関係もまたすれ違っている。ウミは最初から「この子どこか合わないな~」と微妙なかみ合わなさを
    疎ましく思う一方、ヨシミの方は自分を引き上げてくれた先輩のウミを尊敬できる人と捉えて出来る限りの
    力になりたいと思っている。

    一致しないリズムはそのうちズレて不協和音を発するようになるのが常で、フットサル部もそれが原因で
    ではないけど、限りなく偶然に近い勝利でもって当初の約束通り解散する。解散してもわだかまりは
    消えなかったようで、再会したメンバーはどうみても10年ぶりくらいにみえ、それが各人が少なくとも
    当初この部に与えていた「総合評価」だったように思えた。

    すごいいいなと感じたのは、決まって人の暗い部分の描写で、自分に自信が持てなかった部員のアキラが
    「美人過ぎるフットサル部員」としてたまたま雑誌に紹介されて奮起したり、東京の芸能事務所にその後
    入っても大成せずに地元のリポーターに収まってたり、

    アキラの財布が盗まれた際、いよいよ後輩が面倒に思えてきたウミが、ヨシミのバッグの中に当該財布を
    見たような気がしてならなかったり、

    ケイコ彼氏とウミの急接近発覚が、フットサル部崩壊への最後の引き金だったり、

    その辺の「人間あるある」が作中の言葉を借りれば「ごくありふれたこと」として見ているこちらに
    スッキリと飲み込めるのがすごいなと。

    逆にウミが大学卒業後、財団の非常勤職員になって以降、どんどん冷遇されて良くも悪くも覇気が
    なくなっていく過程(部を立ち上げた理由、なでしこ優勝で心の奥に灯がともった、このまま
    心を冷やさないまま火種を燃やし続けるにはどうしたらいいか考えた結果だ、って話してたけど
    今の自分と重ねての後付けみたいなもので、実際はノリで作ったが正解だと思う)、

    交通事故死したヨシミが皆には見えない(=観客には知覚できる)幽霊として現れて死の原因は
    花粉症の薬による副作用だったことを明かす……などは時間割いたわりにごちゃごちゃしたので
    観客に匂わせるくらいで良かった気がする。

    それこそ最後に空からボールが降ってきた部分に直接つないじゃった方が良かったなと。公園での
    各人の独白がちょっと「もういいよ」状態になっちゃった……。それまでの情報量が多すぎたので。

    ヨシミ、興味深いキャラだったけど、生前のことはあんまり深掘りされずにむしろ死んだ後の心情の方が
    語られるの多かったのちょっと残念だし、ケイコがウミよりキャラ的に興味深いんだよな。

    演出や演技は良かったです。全員の衣装が喪服を模した黒なのに対し、忍び込んできたウミだけ深みがかった
    青だったことから始まって、スクリーンにぶっ飛んだフキダシをふんだんに使っての劇中劇(ヨシミの
    漫画を再現した荒唐無稽なコメディ、どうみてもウミは美味しい役回りだと思うんだけどな……)を
    全身全霊で披露した女優陣、後で振り返って「あれ良かったよな」と思う要素が多かったように感じます。

    あと、舞台が金沢なのなんでなんだろと考えてたら、最後の最後に能登の震災のことが
    出てきておお!ってなった。

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