海の眼鏡 公演情報 海の眼鏡」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    等身大だから
    「ずるい」と一言でいえば終わりなんだけど、東さんが描いた年齢をそれにほぼ近い方々が演じることによって迫真の舞台になって伝わってきた。

    ネタバレBOX

    途中長く感じた部分がありましたが、ラストでそれを忘れさせてくれました。
  • 満足度★★★★★

    役者さん上手だなぁ
    舞台も綺麗なセットでした。

    いろいろな人間関係の中、繰り広げられる人情劇。
    力強い主人公に温かな周囲の人間、
    30年前の事故や鍵となる”海”なかなかに見応えのある2時間でありました。

    でも空調がサービス良すぎて暑かった・・・Tシャツ1枚で観劇できましたもの

    ネタバレBOX

    <あらすじ>

    かつて海女で有名だった海沿いの町”オオウラヤマ”。
    町おこしのための海女センター建設の計画が持ち上がり、
    立ち退きを要求されている潰れた水族館がある。
    そこは海女を引退した御厨睦子(みくりやむつこ)の
    住居(2年前から住んでいる)で、
    彼女は立ち退きに反対し、篭城している。
    そんな睦子の元に訪れたのは、
    町おこしの海女グランプリ(19人中の)に選ばれた孫娘のほのかと、
    かつては有能な海女専門の水中眼鏡職人で
    睦子と付き合いのある重治(サエキシゲハル)であった。
    二人は立ち退きを説得するが睦子は一向に応じず…
    次第に重治はほのかと共に籠城に加勢をすることになる。
    水族館をつぶそうとしてるのは睦子の長男であり、
    30年前に亡くなった父親の代わりに家を支える為に就職した過去があり。
    娘のほのかも、海女になりたかったが、親の引いたレールにのっていて。
    ズレを感じて短大中退後3年間引きこもっていた。
    30年前に死んだのは睦子の夫と、海女仲間で重治の妻だった。
    その事故の前に海女の伝承のひとつ、
    「カガミヤマ=自分のドッペルゲンガーを
    海で見た海女は二度と海に入ってはいけない」
    を睦子は引退1ヶ月に破ってしまい、その為に二人が死んだと思っている。
    小さい町であり、死んだ二人の仲を怪しむ噂もあったが・・。
    重治の娘シズヨは中学2年の時、母の噂通りの浮気現場を目撃しており。
    父が黙認していたことにも強い嫌悪感をいだくようになったいた。
    本科の高校時代の同級生やシズヨの夫などが篭城を手伝うが、
    睦子譲りの海女衣装を身に着けたほのかが波にのまれた時。
    最強の海女と呼ばれていた睦子が冬の海に飛びこみ助けあげた・・。
    しかし年齢もあり、以前から耳の聞こえの悪かった本当の理由=
    脳腫瘍もみつかり言葉と体がやや不自由になり、
    クリスマスに車椅子で水族館に戻って閉鎖を納得し、
    それでも海が忘れられないと不明瞭な言葉で二人残ったなか、
    (皆が気を利かせて二人っきりにしてくれた)
    重治に訴えて幕となります・・・。

    主人公、モリを振り回し、木桶に飛び込み、
    車椅子演技も憎愛の演技も凄かったです。

    睦子さんの次男の軽そうで底のある演技と、
    重治さんとこの婿養子さんの朗らかさ、
    ほのかの心情暴露に、シズヨさんのキツさ=かっこよさは良かったです。

    各々の性格が状況で環境で培われてきたんだなぁと納得できました

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