RAIL RULE ROOTS -レール ルール ルーツ-(盛況の裡に幕を閉じることができました。ご来場に感謝いたします。) 公演情報 RAIL RULE ROOTS -レール ルール ルーツ-(盛況の裡に幕を閉じることができました。ご来場に感謝いたします。)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-6件 / 6件中
  • コラージュ
    言葉のパズル。動きの質。
    観客が想像力を無理なく自然と働かせる『仕掛け』は、この劇団の持ち味だ。
    今回もその魅力が詰まっていた。

    ネタバレBOX

    印象に残ったのは、排気ガス・新じゃがのエピソード。
    現代を切り取った、上品なシーン挿入。

    インパクトがあったのはお互いに聞こえないシーン。

    そして好きだったのは
    西京漬けに醤油をトクトクと何回しもかけるおじいさん。
    おばあさんの居方もまたいい。
  • 満足度★★★★★

    二度目が楽しい
    一度目は「どんなものか?」と確かめに行きました。

    今日は役者さんたちを見に行きました。お見事でした。
    どうすればあんな表現ができるのだろう?不思議です。

    あと、なぜだかわからないけど、とても楽しかったです。
    展開が速いから声に出して笑えなかったですが心の中でニコニコしてました。

    ネタバレBOX

    他の演劇系のものやテレビや映画と全然違って、ほとんど全員の眼が本気でした。もちろん声もです。一時間半の全ての場面で「演技なんだな」と思わせないのは驚きです。松浪、豊田氏が特に見事!

    人が本気かは「眼を見ればわかる」というのが世間の常識でありベテラン刑事のセリフですし、実際に私も仕事場や私生活ではそうしていますが、この舞台の役者さんたちは、眼が演技しているのだから凄い。一流の詐欺師(冗談です)やトップセールスマン、スポーツチームのマネージャーになれますね。

    大劇場の芝居やテレビドラマ、映画の役者さんたち序列みたいな枠があって全力を出せないのでしょうか?モーメンツは全員がアイディアを出していく稽古だそうですが、それが「自分の芝居だ!」と感じさせ全力を出させるのでしょうか?原作なしの初演だからアイディアもたくさん出たでしょうね。

    同じモーメンツでも今回は前回みた「空っぽの~」より格段に眼の表現が良かった。お客さんの投げるサイコロによって展開や自分の役が変わってくるという仕掛けによる役者さんの緊張感のためかもしれませんね。
  • 満足度★★★★★

    よかったです!!!
    ストーリー 動き やりとり 毎回思う 楽しさ
    また見たい!
    でも、日程的に
    多分無理・・・。
    ものすごく残念。
    行ける人がいるなら
    ぜひ行って欲しい。
    今 こんな時だからこそ 見て欲しい
    感じて欲しいです。

    ということで、いつもながら人に伝える書き方じゃないなと思いつつ。
    やっぱり モーメンツ大好きです。

    ネタバレBOX

    私の感想が相変わらずまとまらないのはまとめる気がないのか
    お話の始まりがいつもと違う。
    アクティブさと 音楽と ざっくりとした全体の雰囲気はいつもと一緒
    だけど ところどころ とってもなにか違う印象が どついてくる感じでした。

    忘れてはいけない 忘れられないはずなのに 少しづつ薄まりつつある記憶を
    ぐっと ぐぐっと 突っつかれた感じです。

    今までの あの役かっこいいなぁとか
    ではなく 違う感覚というか 必死ぶりにお話ではなく涙が出そうでした。

    終演後
    後ろを振り返って・・・
    あれ、ここってこんなに狭かったんだ
    なんであんなに大きく感じたんだろう。

    劇なんだけど 舞台なんだけど なにか ちょっと違うものを見た
    そんな気持ちにもなれる舞台でした。

    ありがとうございました。
  • 満足度★★★★★

    佐川大輔の才能、必見!
    今回は原作無しとのこと。どんな舞台になるのか少し心配だった。
    しかし中板橋で私を待っていたのは素晴らしい舞台だった。
    開幕すると、いきなりモーメンツならではの時間が続く。
    多彩な表現が次から次へと。
    こんなに舞台に引き付けられたのは久しぶり。
    すっかり集中して見入ってしまった。
    とにかく見て欲しい。
    レベルは高いのに敷居は低い。
    間違いなく必見の劇団がここにある。

  • 満足度★★★★★

    別世界に浸りました
    田舎で車通勤の私には東京の知らない所は行くのが面倒なのですが、見る前と観た後では全然考えが違っていました。来て良かったです。ちょっと海外旅行と似てますね。「行きは面倒、帰りは感動」です。  「舞台」芸術という言葉がありますが、ぴったりです。役者、音響、照明、位置・広さが一体となって別世界を作っています。  何より生身の人間が本気で全力で演技しているところが最大の効果です。  スタートがいつものモーメントさんのパターンと違っていたので面くらいましたが聞いてとても良かったです。

    ネタバレBOX

    スタッフブログで「毎回違う」と記載がありましたが、舞台の五本の白ラインは別の回で使うのでしょうね。
    佐川さんの最初と最後のナレーションが見事に繋がって全体を引き締めていました。

    「五十五階」のシーンでは、個人的にドキリとしました。私が今55歳で、舞台の表現の通り、言葉や姿勢や他人をうまく使って「迷い、無知」をごまかしている状態だからです。自分のことを言われているのか?と思った位です。
    でも、人間は、少なくとも現代の人間はみんなそんなものじゃないでしょうか。無知だから前進して失敗して転ぶけど前へは進む、という言葉を本で読んだことがあります。

    役者さんの動きや演技の表情は、音楽やダンスを観るのと同じでシナリオにかかわらず観ていて楽しいものですが、その他に一寸考えさせられる舞台でした。違う年に違う演技内容でやってみて欲しいです。
  • 満足度★★★★★

    無題508(12-251)
    19:30の回(晴...といっても暗いので実はよくわからない)。19:02受付、開場。入ると佐川さんがいらして...(大きい)飴をいただく。お客さんひとりひとりに声をかけ、座席の案内、飴を渡して(今夜はおかわりOK)。今日のお客さんはスーツ姿の方が多いように思う。舞台、下手側に奥の天井から真下に下り、床を伝って客席後方まで5本の「白線」。客席と並行して2本、そのうちの1本は座席を横に伝っている。白いガムテープだろうか...。どうみても陸上競技のトラックで、それが会場を覆っているようにみえます。左右の壁際には四角いBOX(白)が4つずつ。19:34佐川さんご自身で前説、開演のブザーが鳴り、暗転...ゆっくり明るくなると...おっとと?

    初日です。21:07終演。「説明」には75分とありますが、実際は90分ちょい。とても面白い。白線の意味、BOXはただの箱(椅子の代わり)ではなかった。役者さんの絵の具をぶちまけたような色使いの衣裳、照明を落とした時のモロクロシーン、全員、息の合ったパフォーマンス、どれもよかった。

    いただいたチラシの中に「しゃべる女」がありました。Holidays(2011/10 Show windowをみてます)の公演に豊田さんが出演されるとありましたので、終演後声をおかけする。

    ネタバレBOX

    照明が灯り…佐川さんがそのまま同じ所にいて、一人で何か悩んでいる様子…初日だし…お芝居は始まったのかって?

    物語の「始まり」の時はどんどん遡り、「終わり」もまた遠ざかりみえない。ほんの一時、この場所で、この物語。
    自由にカタチを変え、水が流れるように、風に木の葉が舞うように、星々が天空を行くように、役者さんたちは狭いことを忘れさせるような流麗なパフォーマンスを見せてくれる。

    「建物」の中にいる二人、エレベーターで上に移動、フロア指定は「テンキー」を使う。
    それぞれのフロアは異世界そのもの。外はみえず、はたして「建物」なのか、わからない。
    そんな状況で白い四角い箱が出てきて…それは無地のサイコロだった。役者さんが各面に書き込む、最前列のお客さんがそれを振り、出た目に従って話が進む。サイコロ1つ、また、2つの組み合わせ。そういえば前回みた時も、お客さんからお題をもらって、世界最長の「名前」を作っていた。また、このサイコロ、只者ではなく、お芝居の中でとても効果的な使われ方をされる。私がみた回は「カブキ」でした。あとは「ミュージカル」「アバャンギャルド」..こっちのバージョンもみたかった。

    始まりも終わりもあいまいな摩訶不思議な時間と空間。

    白線・・・railは進む道、ruleはサイコロが決める約束事、rootsは物事のはじまり・・・かな、それともしりとりかな?

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