朗読活劇 信長を殺した男 2025 公演情報 朗読活劇 信長を殺した男 2025」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    木瓜班観劇。歴史上名高い「本能寺の変」に新解釈を与える朗読劇。物語はif的な面は強いのですが、5人のキャストと生の和楽器(三味線と和太鼓)が相まって、何とも魅力的な公演でした。キャストの方は若い方ばかりでしたが、語り部や複数の役を見事に演じられており、惹き込まれました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/11/21 (金) 15:00

    戦国時代の話なのに戦いのシーンが殆どないのが斬新。新説を広めるのに論文ではなくて漫画や演劇を通じて、というのも新たなアプローチ。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い!朗読と演奏のコラボによって臨場感と迫力溢れる情景が立ち上がる。
    物語は 史実と虚構を綯交ぜにした世界、その内容はタイトルのような主君殺しの非道な人物像ではなく、いかに世の安寧と家族愛を願ったかを紡いだもの。

    戦国時代を背景にしているが、合戦シーンはほとんどなく 信長を殺した男 明智光秀の半生 その機微を中心に紡ぐ。キャストは わずか5人、光秀役以外は1人複数役を担う。また舞台美術、その造作はシンプルだが中央の櫓状に組んだ所には 織田信長1人が座る。主人公となる明智光秀を含めた人物は板の上。等間隔に4つの演台とスタンドマイクが横に並ぶ。勿論 高い場所から信長が睥睨していることを表し、板の上で(4人)は演台を移動し 固定した場所はない。そこに光秀の流浪人生が垣間見える。
    (上演時間1時間45分 休憩なし)【桔梗】

    ネタバレBOX

    舞台に演台が並び、上手奥に演奏スペース…法螺貝・太鼓・三味線等 情景に応じて演奏し分ける。後景は、焼けたような薄汚い平板が組み合わさったオブジェ。戦国の世…焼け野原といったイメージだろうか。
    またキャストや演奏者は皆 和装で男優は袴、女優は着物姿。また信長だけはマントを羽織って威厳を漂わせている。

    戦国時代ー強烈な戦国武将たちが各地で死闘を繰り返し、その攻防の末 崩れる勢力図。光秀は、美濃国の戦国大名 斎藤道三とその息子 義龍の争いの中で 道三に従ったが破れて越前 朝倉家へ。そこでの働き、後の室町幕府15代将軍 足利義昭との関りなど、通史(史実)の出来事が語られていく。織田家へ仕え 武芸に秀でた光秀は頭角を現していく。信長による天下統一が進む中で、小さな綻びが広がり始める。中国・四国への政略戦。大陸(明)侵攻計画。そして極端な成果主義など……。特に荒木村重の謀反と明智家の関り、そこに時代という<社会>と明智という<家族(個人)>が繋がってくる。信長の意に添わぬものは排除、そして皆殺しという歴史(事実)を語る。

    一方、光秀とその正室 熙子との出会いと思いやりは、歴史に刻まれない心の奥底にあるもの。それを情感たっぷりに表現する。光秀に熙子が嫁ぐことになったが、疱瘡を患い 顔に痘痕が残る。破談を恐れた熙子の父は彼女の妹・芳子を身代わりに立てるが、光秀はこれを見破り熙子を正室として迎え入れる。のち 朝倉家のために歌会を催すことになり、光秀がその資金に困っていると、熙子は黒髪を売って金を用立て助けた と。正確な記録もなく、語り継がれの美談のような出来事を虚構の舞台として立ち上げる。

    演出は、場面の強調や場景の変化の時、演台に扇子を張り扇のように叩きつけて、緊張とリズム感をもって展開する。また 信長が本能寺で討たれ、退場する場面では紙吹雪が舞い印象と余韻を残す。
    演技(朗読)は、声量や声色を変え 複数の人物や情況や状況を巧みに立ち上げていく。声の変化と同時に扇子を叩くタイミングが難しく、叩いた音が響かずスッたような音は愛嬌か。
    次回公演も楽しみにしております。

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