昇天。 公演情報 昇天。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
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  • 満足度★★★

    旗揚げ試演会
    芝居としてはおもしろかった。観やすい筋立てだったし。

    いろんなテーマが登場するんだけど、それぞれをもっと深く掘り下げたものを見たい欲求が生じたかな。あっさりしてた。

    でも、ボクにとっては、4名の役者さんに興味を抱いた構成になっていたし、作演の絶食三平さんの次作も観ようという気持ちになったのも事実。

    そういう意味では、「顔見世公演」としては充分だったのかな、と。

    Tricobo旗揚げ、おめでとう!!!

    ネタバレBOX

    異母姉妹の姉(谷田部美咲さん)と妹(松浦志帆さん)の対比が興味深かったなあ。

    バカな姉と、愚かな妹。

    先天的な要素もあるんだろうけど、人間関係などの後天的な要素で、意図しているか否かはわからないけど、愚かな道へと突き進んじまう妹の生き様・・・これ深いよね。もっと深く切り込んでほしかったテーマだった。

    それにしても、近親相姦って学生演劇では、ときたま観るテーマなんだけど。

    実際に、己の感情(欲望)にあるからこそのテーマの提示なんだろうか。。。

    ボクは、近親相姦に関わるシーンが出てくると思考停止しちまうんだよなあ。芝居が浅薄なものに感じちまうことすらあるし。

    近親相姦を出すなら、もっと倫理感⇔肉欲の葛藤やら、愚か&哀しい人間の内面を掘り下げて欲しい気もするんだけど。誤解を恐れずに言えば、「ま、近親相姦しちゃうのも仕方ないかな」くらいに思わせて欲しいわ。


    話は変わって。

    池村匡紀さん。

    カレ、凄いよ。
  • 満足度★★★★

    初日
    それぞれの役が”立って”いるので観入ってしまった。

    パーツパーツの話がすっとつながっていくので、わかりやすい。
    もっとパーツパーツが重くてもいいかもしれないとも思ったが、
    観終わってみるとあれぐらいのほうが全体としては入ってきやすいのかも、と思い直した。

    主役のマナミの表情のメリハリが印象に残った。
    主宰の3役演じ分けも愉快。

    舞台装置は凝っているし、ラストもなかなか。

    丁寧に創っているが、まだまだ伸びしろありそう。

    普通の小劇場と同じだけの金額を払う価値があるものでした。

    ネタバレBOX

    ラストの雨の表現はなかなか斬新だった。

    時間が行ったり来たりするところは数回ロストしてしまったところはあったが、
    全体としては、違和感なく流れていたような印象。
    ただし、流れによってなにか伝わってきたかというと、それはもうひと工夫ほしかったかも。

    衣装、男性陣はなかかなこっていた感じがするが、女性陣のがもう少し変わるといい。特に、マナミのセーラーから、もう一つの衣装がはみ出ていたのは気になって仕方なかった。

    しかし、旗揚げ・宗教・そっち方面の部分って、ちょっとあんかけと重なった。
    ただ、テーストが違うのは、早慶の違い???があった印象。

    (与太:早慶の違いを書き出すと別の方向へ行くので省略。ちなみに個人的には早稲田のテーストが合っている[と思っている]。でも所属する会社は、慶応の人は生き残るんだけど、早稲田の人はなかなか定着しない会社・・・)

    あと、話としてはスパッと進むが、死で終わる登場人物が多いのは少し安易かな、と思った。

    とはいえ、4人の役者さんの個性が光っていたのでまったく楽しく観れました。

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