『はりこみ』 公演情報 『はりこみ』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-10件 / 10件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/11/13 (木) 14:00

    手配犯が訪れるかもしれないかつての交際相手である女性の部屋が見える部屋で張り込みをする刑事たちを中心とした物語、7年ぶりの再演。
    以前観た時同様、各人物の造形が的確かつ細やかで劇中で語られない背景まで思い浮かぶようにリアリティがあり。もちろん現実の張り込みなど知らないが「あんな会話や出来事があるのかもなぁ」な説得力が秀逸。
    そこにサスペンス要素のみならず程よい笑いもまぶしてさらに引き戸とドアが両立する装置のギミックまで備えて完璧では?
    何年か経ってそこそこ忘れた頃にまた観たい秀作。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    シリアスな雰囲気の中にでズラした笑いをちりばめているので、徹頭徹尾楽しめました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    作品内容は説明通りです
    舞台セットは マンションの1室を配してて
    シチュエーションというよりも
    面白セリフで笑わせてくれたなぁと感じた
    1時間50分の作品
    アンケート用紙とミニペン付きでしたが
    会場内は結構暗かったですよ

    ネタバレBOX

    冒頭は川崎警察署刑事第1課強行犯係の
    巡査長 渡辺 女史が突入訓練を
    するところからスタートし
    締めも同じく 突入訓練になります
    なんか 海外ドラマっぽくてよかったです

    その元交際相手の張り込みですが
    通っていたジムのトレーナーと
    いい仲になるも
    そのトレーナー氏が詐欺で
    警視庁にマークされており
    結局 終盤に逮捕されるのですが
    それに伴い 張り込みの被監視者も
    任意同行で引っ張られるところを
    話し合いで なんとか 外し
    ホッとしたけどゴタついた間に
    第一目標の強盗殺人の容疑者は
    長崎の漫画喫茶で逮捕され
    この張り込みは撤収となります
    監視されてることを
    何も知らずに日々を送っていた被監視者を
    遠くに眺めながら刑事たちは
    マンションを去っていくのでした

    舞台セットのクローゼットの扉が
    引き戸と開き戸で分けて
    場面転換する手法はユニークでした
    これで場面転換を面白く
    一室内で見せることが出来てました

    エセ関西弁の警視庁さんが
    皆にエセとバレてるのに
    関西弁バリバリでしゃべりまくるのが
    何とも楽しかった♪
    アンパンとお茶を全て持ってくセコさも
    何ともでした~♫

    父親が警察のお偉いさんで
    将来 上の方に行くはずのキャリアさんが
    かっこいい スーツ姿の2枚目なのに
    なんだかとってもポンコツな
    残念な感じが とても味があった
    役者さん巧いなあと 思ったデス
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    (笑えた度)5.15(今感)4.12(完成度)5.15(平均)5

    久々の殿様。え、下北だっけ?新宿に行きかけて気づく。新宿のイメージしかない。

    本日は名作はりこみの再演。調べたら初演も駅前でしたね。勘違いしてました。

    高度のテクニックによってウェルメイドの警察ものエンタメストレートプレイをほとんど完璧に装った脱力系ナンセンスコメディ。

    え、そうなの?

    ネタバレBOX

    そうなんです。

    深い人間ドラマ、テーマ、情緒、思想、、、一切なし。事件の解決も、あるようでなし。

    アンバーで部屋の中照らしちゃったりして、なんか、あるかなーと一瞬思わせなくもないけど、、、、、、一切なし。

    根底を流れているのは、中毒性のあるグルーヴで観客を包み込む、いい意味でとてつもなくだらない虚無。

    リアルで完成度の高い脚本、過不足なく基本に忠実な演出、立ちまくったキャラ、人間の心のヒダまで表現してみせる卓越した演技、エンタメとして素直に観ても、みんな掛け値なしの一級品なところが震える。

    ドラマ成立偽装の反作用としてエッジの効いた笑いがごく少量に抑えられているせいで、次いつ来るかいつ来るかと飢餓状態になってしまう。
    ところどころ炸裂する純度の高いナンセンスはしっかり素材に溶け込んで、味変のアクセントに昇華しているあたりがプロのシェフ。

    燻し銀の貫禄。いやあ、良かったです。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とても面白かったです。大変に好みでした。場面転換が上手くて、引き込まれます。台詞もキャラクターもとにかく全部面白くて大満足でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    お昼の回に伺いました。
    セリフがまじめでひねってあって、淡々としているのに、クスっと笑いが起こる、そんな舞台。
    すごく大きな山場はなかったけれど、あちこちに笑いやシリアス感、時代のあるあるなどがちりばめられていました。

    楽しかった。でも、玄人好みだったのかな、と感じました。
    時々観劇する程度なので、盛り上がりというか、そんな場面があってほしかったかな、と思いました。
    台本を読むともっと「あ~、こうなってんだ」と思えたかもしれません。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    さすが殿様ランチ!期待を外しませんね。ほんと面白かったです。ずっと笑い転げてました。小泉構文なセリフ、めっちゃドツボでした。あと、カーテンの後ろ側、しっかり作り込んでいて感動しました。殿様ランチの舞台はわかりやすく途中で睡魔に襲われることなくて大好きです。楽しい時間をありがとうございました!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    面白かったです!
    開場前の注意事項のアナウンスからして楽しい?のでお聞き逃しなく。
    「はりこみ」をしているアパートの一室で繰り広げられる物語。もちろんその場所だけで話が済むわけではないので・・・

    ネタバレBOX

    そこは張り込みされている女の通うジムになったり、別の署の部屋になったり、署内にあるらしいカウンセリングルームになったり。登場人物の背景や意外な面も明らかになったり別の事件も絡んだりしながら話は進んで行き、思わぬ結末でした。
    映画やドラマを見直したくなりました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い。
    タイトルと説明だけみると、緊張感溢れる物語のように思えたが、実際は ほどよい緊張と弛緩が絶妙に組み合わさった公演。まず前説が警察 無線通信のように音声で注意事項を伝達、繰り返し緊張しないように と笑わせる。が、冒頭シーンから緊迫感を漂わせ、警察隠語が飛び交う。

    公演は、舞台装置とその使い方が上手い。単に はりこみ する<静>のイメージと監視する対象者の<動>への切り替わりが巧みで、物語が生き活きとしている。街の風景が台詞の端々で説明され、それを表わすかのように電車の走行音が聞こえる。
    (上演時間1時間55分 休憩なし)

    ネタバレBOX

    舞台美術は駅前ロータリーガ見渡せる 或るビル(マンション?)の一室。上手に玄関ドア、下駄箱や流し台、中央に押入れ、下手にはカーテンが閉められた窓。そこへ はりこみ用の機材を搬入し手際よくセッティングしていく。玄関の外や窓の外もしっかり作り込まれている。押入れが別空間への出入り口にもなる。場景に応じて、はりこみ する部屋、スポーツジム、警察病院カウンセラー室 そして警察研修センターを表す。勿論、衣裳替えも併せて行う。

    物語は説明通り、強盗殺人容疑の男が元カノに接触する可能性を考え、彼女の行動監視を始める。彼女は監視にも気づかず、単調で平和な生活(スポーツジム通い)を繰り返すだけ。刑事たちは それでも監視を続ける。そして…結末は ぜひ劇場で観てほしい。
    はりこみ を通して警察内のセクト主義や先輩/後輩といった上下関係、さらにメンタルケアといった、どこの会社組織と変わらぬ光景を描く。そんな中で、最初と最後の場面で警察研修センター教官が新任刑事を教育するシーンは、警察ドラマならではの緊張感があった。映画やTVで見るような緊張や緊迫した物語ではなく、どちらかと言えば 刑事という職業にある人間ドラマを見るような印象。刑事になった動機や人間性を巧みに織り込み、時に笑いを誘う。

    公演が面白いのは、計算されつくした構成の精緻さ、それに基づく場面転換の巧みさ、そして絶妙な会話。なによりも登場人物たちの多彩な魅力が物語を生き活きとさせている。神奈川県警本部と所轄(川崎警察)署、さらに後々判るが、警視庁が抱えた事件との競合等 ありそうな場面を盛り込み、現実社会にありがちな鬩ぎ合いを見せる。同じ警察組織でありながら、事件の重大性/話題性ー例えば詐欺と殺人ーといった(罪状の)軽重意識を垣間見せる。また、はりこみ時 定番となる飲食(あんぱんorおにぎり)は…先入観/固定観に捉われず、時代や人の嗜好で異なるといった笑わせ方。そこにコンプライアンスと合わせて、「令和版」としての面白さを盛り込んだよう。

    公演では、はりこみ する警察(監視する)側だけではなく、対象となった女性の日常も描く。その大半がスポーツジムでの様子。自分が監視されていることなど知る由もない。そこに日常に潜む狂気や恐怖ー例えば ストーカー等の行為ーを感じさせる。はりこみ という行為の中に人間や社会の不気味な関係性が浮かび上がる好公演。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    強盗殺人容疑の主犯が逃亡中。立ち寄りそうな場所ということで元交際相手(今泉舞さん)のマンションの向かいの空き室を借りて刑事達が張り込む。服部ひろとし氏、こくぼつよし氏、相樂孝仁(さがらこうじん)氏。女性の行動を監視する為、彼女の足繁く通うフィットネス・スポーツジムに潜入する刑事(大井川皐月さん)。ジムのオーナーでトレーナーでもある小笠原佳秀氏は女性会員の憧れの的。彼に夢中のはてなさんは半分ストーカー。更なる新人刑事の応援も入り混沌とする現場。

    応援に入る斉藤麻衣子さんは正義感が異常に強い女刑事。父親も刑事だったが殉職。独特なファッションセンス。
    発達障害の松田龍平みたいな原住達斗氏は父親が大物のキャリア組。
    彼の指導を任された園田裕樹氏の困惑。
    小笠原佳秀氏は武田修宏っぽい。
    警察病院のカウンセリング・アドバイザー、篠原彩さん。この人が裏のMVP。ソフトな受け答えがプロ。
    鶴町憲氏はロバート秋山のようなキャラで『絶対に笑ってはいけない』シリーズを彷彿とさせる。

    張り込みを続けるマンションの部屋のセットがよく出来ている。前の住人が出て行ってまだハウスクリーニングも済んでいない。跡がある壁紙や妙な生活感。

    テンポの良い笑いで会場が沸く。板垣雄亮氏独特のセンス。人物の内面の掘り下げに興味があるのだろう。着眼点がオリジナル。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    MVPは大井川皐月さん。気が強く口の悪い性格のひねた女を好演。周りの男共はげんなりしながら話を収めようとする。原住達斗氏との対決が観たかった。
    はてなさんも見事な助演。
    冒頭とエピローグにしか登場しない板垣雄亮氏は流石。

    張り込みをするが何も起きない作品を観たか読んだかした記憶があってずっとそれが何だったか考えていた。大友克洋とか山本直樹とか、はたまた小説だったか香港映画だったか。日活ロマンポルノ?

    玄人筋に高く評価されるキャラ設定と演出。笑いというものの本質を見据えている。もっと基調は憂鬱な世界観であってこそ跳ねる笑いだとも思う。足を洗う決心をしたこくぼつよし氏の心象風景こそ重要。

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