満足度★★★★
スケールの大きい音楽劇
芝居・ダンス・歌が三位(照明・音響もあるので五位?)一体となったスケールの大きい舞台で劇団四季の持ち味に通ずるものアリ。
ただ、古事記からのエピソードが有名なものばかりなのでワカり易い一方、若干の喰い足りなさが無きにしも非ず。
とはいえ、現代の院生が「ある人物」の手引きによって時空を超えて神代にスリップするという枠組みも好みで、漠然と「不思議の国のアリス」を思い浮かべたりも。
満足度★★★★★
歌と踊りがすごい!
びっくりするくらい歌と踊りが本格的でした。
台詞のテンポもよく、歴史ものが苦手な自分でも、あっという間に感じられました。
照明と音響も効果的に使われていて、とても素敵な舞台でした。
劇場は建物が綺麗で、座席は前列との段差も結構あるのでとても見やすかったです。
満足度★★★★★
神代の世界へのいざない
この日本の国は、2700年の間、他国の侵略を受けたことがない。米国との戦争に、敗れたが、国体は維持され、天皇は、人間宣言をされたが、皇室は続いている。皇室の意義は、天照の子孫であることにある。
戦後、この国から、神仏に対する信仰が、失われかけているが、物事には、始まりがあり、終わりがある。宇宙にも、地球にも、その歴史の始まりがあり、この日本の国にも、始まりがある。
その始まりの物語が、古事記の物語であろう。
よく知られた、古事記の題材から、光と闇、祈りと言霊、神人の世界を、演劇と、音楽、舞踏で表現された優れた作品だと思う。