公演情報
「舞台「近松心中物語」」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★★
秋元松代による1979年初演の古典をベースにした本を。
本はそのままいじらずに。
大胆な美術と演出で魅せる。
オープニングから度肝抜かれます。
とても派手で猥雑でアングラ感すらある。
このオープニングは公開されてるので、観てほしい。
可動式のセット(大道具)は、大胆にポップアート的に落書きされていて。
これを縦横無尽に動かして、動かすのはアンサンブルって呼んでいいのかしら?
きっと、みな名前ありの役もやってるよね。舞台に立つ役者たちです。
次から次へと場面を転換してくるのは、アクション主体の舞台のような昂ぶりもあった。
(壱劇屋 東京支部さんのアクションモブを思い出した。)
衣装は現代風なのに、本はそのまま。
翻案しなかったのは正解だと思う。とても美しく力のある言葉やセリフが聞き心地良く。
最初はややわかりにくく感じてたのも、観てるうちに不思議とすんなり入り込めるようになっていった。
生演奏の素晴らしさも触れないわけにはいかない。
今回、楽隊は下手なんですが。
演奏だけじゃなくて効果音とかもその場で奏でられます。
毎回、ただ圧巻だ。
全体的には、軽やかさを感じた。
心中って重たいけどね。生きることや恋をすることの不思議。
それは滑稽なのかもしれないけど、人間の愛おしさでもあって。
物語のスジ自体は、凡庸とゆう気もするんだけど。
見入るシーン満載で、凄い舞台でした。