KYOTO EXPERIMENT 2025
KYOTO EXPERIMENT 2025
実演鑑賞
京都芸術センター(京都府)
2025/10/07 (火) ~ 2025/10/08 (水) 公演終了
上演時間: 約2時間10分(休憩含む)を予定
休憩時間:途中転換休憩あり
公式サイト:
https://kyoto-ex.jp/program/echoes-now/
| 期間 | 2025/10/07 (火) ~ 2025/10/08 (水) |
|---|---|
| 劇場 | 京都芸術センター |
| 出演 | |
| 脚本 | |
| 演出 | |
| 料金(1枚あたり) |
1,000円 ~ 6,500円 【発売日】2025/08/08 一般:¥3,500 ユース(25歳以下)・学生:¥3,000 高校生以下:¥1,000 ペア:¥6,500 |
| 公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
| タイムテーブル | 10.7(火)18:00 ★ 10.8(水)18:00 ★ポスト・パフォーマンス・トーク |
| 説明 | ☞ 川口万喜プログラム 小出麻代・小林 颯・高橋久美子『お loqu さん』[パフォーマンス] 上演時間☞ 30 分(予定) ☞ 堤 拓也プログラム 倉知朋之介『SOFTBOYS 〜だってまだまだ今来たばっか!〜』[パフォーマンス] 上演時間☞ 25 分(予定) ☞ 和田ながらプログラム レウ・ウィジェ + 和田ながら『マッサージ X ゴシップ』[演劇・ダンス] 上演時間☞ 60 分(予定) ・小出麻代・小林 颯・高橋久美子 『お loqu さん』 「お loqu さん」は、3 人のアーティストが出会うことから始まった。「お loqu さん」は人間でも、モノでもない。強いて言えば 3 人が生み出す状況である。 関西には人間ではないものに「お」や「さん」をつける習慣があり、とりわけ京都ではよく耳にする。「お豆さん」「お稲荷さん」「おひさん」など、これらは宮中の「御所ことば」が起源と言われ、寛容で温かみのある表現として今でも親しまれているが、日本語には、漢字、ひらがな、カタカナの 3 つの文字を使い分け、外来のものを文字で区別して混ぜずに受け入れる性質がある。 「お」と「さん」の間に決して入ることはないラテン語の「話す、言う」を語源とする loqu を当てはめた「お loqu さん」は、小出麻代・小林颯・高橋久美子が言葉によって敷かれる境界と、その混ざる地点に生じるなにかを覗き見る試みである。 ☞キュレーターコメント 人と場所との接点に生じる言葉を掬い上げる小出麻代、装置と映像を通じて新たな語りの形を模索する小林颯、音と意味のはざまで文字と声で創作する高橋久美子。言葉を扱いながらも異なるアプローチで活動する 3 人のコラボレーションは、3 つの表現がそれぞれ独立しながらもセッションを重ねることで互いに影響を受け、混ざり、反発し、溶け合いながら、存在する。 それはさまざまな言語やツールのはざまで変容する言葉のありようとも似ているかもしれない。 ・倉知朋之介『SOFTBOYS 〜だってまだまだ今来たばっか!〜』 日常生活や集団の中で脈絡なく発生するマイクロな「可笑しさ」や「間抜けさ」に着目し、それを引き起こす事物の振る舞いや状況を、主に映像インスタレーションとして展開してきた倉知朋之介。それらの実践は、直接的に「身内ノリ」や「悪趣味文化」、「ローカルチャー」であることを惜しげもなく曝け出す。TV ドラマや映画、ミュージックビデオ、SNS 上のミーム動画といった素材が、倉知や彼の友人たちの身体を通して誇張・模倣・再統合された表現は、結果的に 90 年代後半生まれの「限定的な了解に基づく振る舞い」が可視化できるようにアウトプットされている。 そういった過剰で即興的な演出は今回、映像という反復可能なメディアの枠を越え、ライブパフォーマンスという形式に昇華される。男性たちが自分の身体性や、居心地の悪さを引き受け、それらを自覚的に語り直すという試みは、「内輪のコード」というものを凌駕し、「男性であること」そのものを再演しながら問い直すような実践となるかもしれない。 ☞キュレーターコメント 倉知朋之介はシャイである。カメラに向かってであれば、あんな仕草や、こんな顔、そんな声を発するというのに、カフェで対面しているその細身の男性は、自身のアルゴリズムによって生成された「発見タブ」の画面を恥ずかしそうに見せてくる。とはいえ「これめっちゃ好きなんですよね」と語るアカウントを純粋におもしろいと思っているわけではなく、逆にその「すべっている」ところを友人たちと再演・脚色してストーリーにあげてしまう(↗ Linkin Park ・In the End)。もしこの「身内ノリ」が拡張してその場を正当に占有する可能性があるのなら、それはおそらく映像表現ではなく、舞台空間であると思われる。 ・レウ・ウィジェ + 和田ながら『マッサージ X ゴシップ』 顔を合わせてから 30 分も経っていない他人に、「ここ痛いですか? 寝不足ですね」と足の裏のツボをぐっと押され、悲鳴をあげる。「ちょっと聞いてよ、ここだけの話なんだけどさ」という親しい友人の語り出しに、身を乗り出し顔を寄せ声をひそめる。 マッサージとゴシップという、一見するとまったく関係のなさそうなこのふたつを、人間社会における「他者に触れるための技術」として遊戯的に接続してみたら? インドネシアの振付家 レウ・ウィジェと日本の演出家 和田ながらは、バンコク、台北、ジョグジャカルタ、城崎と、アジアの複数の都市を共にめぐりながらリサーチと対話を深めてきた。異なる言語/文化/芸術的背景をもつふたりのアーティスト、そしてふたつのトリッキーなモチーフ。この偶然の重なりあいは、いったいどんな身体と語りを生成するだろうか。 ☞キュレーターコメント レウ・ウィジェとは昨年の夏に台北パフォーミングアーツセンターが主催する ADAM Artist Lab で出会った。ダンスと演劇、インドネシアと日本。異なる文脈にいた私たちはしかしすぐに意気投合し、モチーフを思いつき、その奇妙さを面白がっていた。進化の過程で毛繕いが言語に移行していったとき、猿たちはゴシップを喋っていた、という人類学者ロビン・ダンバーの仮説を知ったのはその後だ。毛繕いがマッサージの源流であり、ゴシップが言語の起源なのだとしたら、私たちは思いがけずコミュニケーションという人間の営為の根に手を伸ばしていたということか。英語でもどかしく不器用にやりとりしながら。 |
| その他注意事項 | * 3 演目上演/途中転換休憩あり |
| スタッフ |
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小出麻代・小林 颯・高橋久美子『お loqu さん』[パフォーマンス]
上演時間☞ 30 分(予定)
☞ 堤 拓也プログラム
倉知朋之介『SOFTBOYS 〜だってまだまだ今来たばっか!〜』[パフォーマンス]
上演時間☞ 25 分(予定)
☞ 和田な...
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