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幻戯【改訂版】
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unicorn(1870)
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★★★★
幻
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ネタバレBOX
新進の小説家・板倉(今里真)が黒崎(平山寛人)に売春宿に連れられてくる。30後半の板倉は、16くらいから売春してたという玖美子(秋澤弥里)を前にしてもその気になれないと帰ってしまうが、その時会った唖の売春婦・布見繪(奥野亮子)と付き合いだす。そして、今度は玖美子を買いにやってくるが、そこを基点に玖美子の人格が壊れていき、自殺してしまう…。
心とカラダは分けているという性に対してイケイケな玖美子、そんな玖美子が理解できず悩み続ける布見繪、布見繪と付き合い心とカラダを分けるってことを知った板倉。心って何、カラダって何、ってな舞台に90分があっという間だった。
覚醒した板倉に仕事だからと抱かれた玖美子が布見繪に変わる手法は見事。黒崎は「別の人格ではない」ってなことを言ってたけど、玖美子の中の布見繪のような心が一気に吹き出したということなのか。
終盤、女将の久乃(佐々木なふみ)が心とカラダを別に考える人間は続かない、と言っていたところで再度舞台が歪む。そして、時折入るナレーションは(しゃべれない)布見繪(の独白)なのだが、途中からは玖美子のしゃべりのようにも聞こえ出してくる。すごい揺さぶりだと思う。
派手なシーンや濡れ場があるわけでない静かで暗い作品だったけども、人を不安にさせるというか落ち着かない気持ちにさせるというか、そんな空気に触れられる舞台だった。
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2013/02/20 23:35
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