葛河思潮社 第二回公演
葛河思潮社 第二回公演
実演鑑賞
他劇場あり:
2012/10/13 (土) ~ 2012/10/15 (月) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://kuzukawa-shichosha.jp/
期間 | 2012/10/13 (土) ~ 2012/10/15 (月) |
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劇場 | 仙台市宮城野区文化センター・パトナシアター |
出演 | 田中哲司、松雪泰子、長塚圭史、佐藤直子、平岳大、荻野友里、池谷のぶえ、大和田美帆、木村了、高部あい、赤堀雅秋、深貝大輔 |
脚本 | 三好十郎 |
演出 | 長塚圭史 |
料金(1枚あたり) |
6,000円 ~ 6,000円 【発売日】2012/09/01 6000円 (全席指定・税込) |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | 13日(土) 13:00 ※ 終演後アフタートークあり 舞台上で45分程度を予定しております。 聞き手:大堀久美子 パネラー:長塚圭史 八巻寿文 鈴木拓 該当の公演チケットをお持ちのお客様が対象です。 ご観劇時と同じお座席でご覧ください。 14日(日) 13:00 15日(月) 13:00 |
説明 | 葛河思潮社の第二回公演に何を上演すべきか。私は迷う事無く『浮標』再演を葛河氏に打診した。葛河氏は静かに私に問いかけた。「それはあの震災があったからですか」。私は返答に窮した。『浮標』再演は震災前、既に私の頭の中にハッキリとあった。しかし震災が私の決断を紛う事なくしたこともまた事実である。三好十郎のこの4時間に及ぶ『浮標』という劇は、妻・美緒の「死」を目前に、久我五郎が文字通り命懸けで「生」を問うような作品である。そして久我五郎の「生」はこの国土の上に立っているのだ。私はそもそもこの1930年代を舞台にした作品を古き名作としてではなく、現代劇として表出させようと試みた。万葉の時代から繋がる日本人、その中で、たった一人の妻を失いかけた或る時代の或る男が「生」と徹底的にやり合う姿は、圧倒的な「死」を前に「生」を問われた我々に、何か大きく響いて来るのではないか。私はこのことを正直に葛河氏に伝えた。葛河氏は「ありきたりだけれど」と前置きしつつも、「いや、きっとそれが普遍ということなのだよ。いつもそこにあるはずのものがなくなってしまう、あるいはその姿を変えてしまうとき、やっぱりそのたびに慌てて、ひっくり返ってぜえぜえしながら対峙し、考えてきたことなんじゃないかね」というようなことを小さな声で言った。あまりに小さな声で、私に彼の言いたい事がハッキリ伝わったのかどうかは別にしても、生命の力が漲るこの劇を、今年もやると思い込んでしまった以上、やはり実現する他に道はないのである。 長塚圭史 |
その他注意事項 | |
スタッフ |
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