「ニュー御釜怪奇譚」(にゅーおかまかいきたん) 公演情報 「ニュー御釜怪奇譚」(にゅーおかまかいきたん)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-10件 / 10件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/10/03 (金) 13:00

    言い伝え通り蔵王の御釜から出現したゾンビがなぜか人を襲わないことから廃村の危機にある村がゾンビを観光資源として活用して……な物語。
    笑いはもちろん吸収合併しようとする隣村やマッドサイエンティストの思惑も絡めたスリルとサスペンス、アクションの娯楽作、複数の「親子の情」も描いて上出来。
    また、「あの人とその人が共演!?」なキャスティング、ゾンビの動作やメイク、装置なども好みで満足♪
    あと、排外主義が蔓延る昨今だけに「ゾンビは外国人の隠喩?」などと深読みをしたりも……。
    初演は7年前なのでそれは考えすぎかもしれないが、逆に当時書いた内容がイマを皮肉るようになったのは先見の明?
    それと、前日に観たものも「存続のピンチでの起死回生策」を描いており、小劇場シンクロニシティも。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    めちゃくちゃ、面白ろかったです。ゾンビの辛さが辛さが伝わって来ました。最後は、程よい着地点で安定の心地良さでした!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/10/03 (金) 19:00

     東北地方、宮城・山形両県にまたがる〝蔵王山〟という語り口から始まるあらすじから、比較的真面目で実在する場所、実際にあったことを題材にしたドキュメンタリー風な廃村地域活性化、笑いあり、人情あり、涙ありの村興し喜劇かと思った。
     だがしかし、あらすじを読み進めていくとそうではないことが分かってくる。その頂上に広がる火口湖「御釜」の底から、突如ゾンビが甦った!
     ゾンビたちは山麓の村を襲い始めたが、そこは日本一の限界集落「釜底村」
    すでに滅びかけていたところに、パンデミックなど起こるはずがなかった‥‥。
     無害化されたゾンビたちは村おこしに利用され、看護ゾンビ、農作ゾンビ、そば職人ゾンビに姿を変え、次々と村に就職してゆく!
     ――蘇るのは、死者か、村か。
     かつてのように、村に活気は戻るのか‥‥?
     と言ったようにあらすじが続いており、そういう風にあらすじが展開しているところから、村興し話と最初に捉えた部分は間違っていなかったようだが、ゾンビが出てきたり、その余り一般的には良いイメージがないゾンビを、逆転の発想で寧ろ村興しに徹底的に活用しようというような奇想天外な展開になっていく可能性が高いあらすじに、ごっちゃ煮的で、何でもありで、下らなくて、しょうもなくて、御釜とオカマを掛けているんじゃないかと言うような、どうでも良い疑念を抱かせる辺り、前にも横浜市県立青少年センター内の『HIKARI』というところで中編、短編劇の休憩なしの連続上演を観たことがあるレティクル座らしさを感じる劇だと思えた。

    ネタバレBOX

     実際に観に行ってみると、「狂わなきゃやってられないでしょ。村おこしなんて」というCoRich舞台芸術!のあらすじの最後の文面として載っていた、この劇のテーマを示唆する部分はしっかりと踏襲していた。
     劇の途中で蕎麦屋の弟子ゾンビと親方とのまるで夫婦漫才のように息があっており、またコミカルで非常に下らない、劇のタイトルに冠せられた御釜とオカマを掛けたかの様な展開の場面が、非常に面白く、BLを茶化して馬鹿馬鹿しい感じが大いに笑えた。
     また、廃村の危機にあって、若者がほぼ0な少子高齢社会が極端に突き進んだ村の地域興しの為に、村でゾンビアイドルも活用する。しかし、そのゾンビアイドルのLIVE中に合併を持ち掛けていた隣の市の市長が、合併を拒絶されたことを根に持ち、昔タンバリンで人を連続殺人して、人々を恐怖に陥れたタンバリン殺人鬼(どこかネーミングセンスとしてふざけ過ぎていて、そんなヤバい殺人鬼にどう見ても見えない見た目だったので、どうにも怖くはならなかった)をとある薬を使って、ゾンビとして蘇らせ、ちょうどTVで中継中で、ゾンビアイドルをLIVE会場で応援しているアイドルオタクの冴えない男性がその凶悪タンバリン殺人鬼ゾンビに襲われたことから、それ以来冴えないオタク青年はゾンビ憎しとなり、暴走し、ゾンビの弟子と一緒に蕎麦屋を経営する親方たちを追い詰めもするが、そこにゾンビアイドルが現れ、決死の覚悟で説得に掛かる。
     しかし、勢い余って手に持っていた電動ノコギリで冴えないオタク青年が大好きなアイドルの腹に切り込んでしまい、電動ノコギリを止めて、大泣きしながら詫び、息も絶え絶えなゾンビアイドルの最後のメッセージを聞くといったような場面が、非常に映画『推しの子』のとある場面と酷似しており、そういった切ない場面に、感慨深くなった。
     劇全体を通して、どうしてもゾンビを活用して村興しなんていう話が主になるもので、終始ふざけており、おまけに河童もいて、半魚人もいて、その半魚人を仕留めることが生き甲斐で、その余りの執着心によってゾンビとして蘇った狩人ゾンビなど、奇想天外でハチャメチャで、何でもありで、良い意味でその辺のB、C級映画並みか、またはそれ以下の低予算映画並みかといった馬鹿馬鹿しくて下らない、しょうもなくも面白い劇だった。
     しかし、そういった劇の中でもう1つ重要な軸となるのが、村長も実質主人公と言っても良いくらい出ており、そもそも群像劇だが、女で一つで育てられ、父親を知らない村上清音が一応主役で、その村を出ていた村上清音が父親探しの為に戻ってきて、村の人に聞いたりして手掛かりを探し、最終的に父親と感動の再開と言うような感涙必須な展開になるはずなのに、実はその父親は半魚人だったということが分かるという展開に、「えっ、何故!?どういうこと」とついていけない展開に、また村上清音のお母さんが父親である半魚人と結ばれた理由や、半魚人が家族でいられなくなった理由、半魚人が人里から消えて村の山に隠れ住むようになった理由がかなり曖昧に、大雑把な説明のみで展開していく感じの劇の適当さ加減と、ナンセンスコメディ加減に大いに笑え、科学研究所の自爆装置をゾンビリーダーこと文化人類学者、実は科学者で事故で幼くして亡くなった娘を生き返らせたい上須賀ワタリ博士の助手ゾンビが押したことで、娘を守るため、半魚人が自己犠牲になるという展開に、なんとなく感動してしまった。

     しかし、タンバリン殺人鬼ゾンビなどによって散々な目に合って、とうとうこれで村の村長も懲りたかと思いきや、劇の終わりで、自分が見ている眼の前を、のそのそと、どこかのどかな田舎の無邪気な子どもの様な女の河童を見かけ、「今度は河童で村興しも良いかも」と言うような発言をして終わっていく辺り、この村長全然反省してないなぁ、また他人任せにしようとしているなぁ、責任感ゼロだなぁと思いながらも、どこか憎みきれない村長の性格も、駄目人間の典型だと感じながらも人間味があり、味があって良かった。
     劇中出てくる女の河童も今時田舎の子どもでも、ここまで素朴で無邪気で、知らない人に対しても全く警戒心ゼロなんてことないだろというくらいに、山道に落ちている中身が開いているリュックサックに入っているキュウリを取り出して、持ち主が戻ってくるかも知れないと言ったことなどまるで頓着せずに、「うま、うま。うま、うまっ」とか言ってキュウリを頬張る様が、その女の河童を演じる女優がどことなく味があって、昭和感が漂い、その女優が演じる女の河童の独特な喋り方が、どこか1960年代の『快獣ブースカ』の「ブースカ語」を思わせるような独特なイントネーションと、現代人のセカセカとして落ち着きのない世の中において、なんとも言えずほっこりさせられるような感じに、日々のストレスや嫌なこと、疲労感が吹き飛び、現実の時間感覚さえ思わず忘れていた。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    面白かったです!え?ちょっとそこのところ納得できないんですが・・・と言うところもありましたが、笑っていたから聞き逃した?と思うことにします。
    ゾンビは大の苦手で、ドラマも映画も見たことがありませんが、舞台のゾンビは安心して見ていられるので良かったです(笑)。
    夢麻呂さんにも久しぶりにお会いできました!

    ネタバレBOX

    ゾンビたちは成仏して無事あの世?に引き上げてくれて良かったですが、釜底村はどうなってしまうのでしょう。ゾンビ母さんに叱咤激励された村長が頑張ってくれるのかな。
    蔵王の麓の実家の辺りも高齢化が進んで人ごとでないです。
    ちなみに蔵王は蔵王連峰なので、蔵王山と言う名前の単独峰はないんです。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    面白かったです。
    コメディーで可笑しいのに、何だか切なくもあり・・。
    ストーリーの面白さ、ゾンビ達の活躍(?)、役者さん達の熱演、とても良かったです。
    楽しい時間を過ごしました!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    初日鑑賞。劇団初見。セットと衣装、特にゾンビメイクのクオリティが素晴らしい。

    ネタバレBOX

    役のせいなのか村長さんの台詞がききとりずらく集中力を欠いてしまった。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    いや~これは面白い。なんでもかんでも詰め込んだホラーコメディ、ちょいちょいディテールが気になるけど、力業で圧倒されますね。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/10/02 (木) 19:00

    ゾンビメイク見事でした!ストーリーも面白いです!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とても面白かったです。ナンセンスコメディ作品でした。ストーリーが奇想天外で荒唐無稽のゾンビもので、すばらしかったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    蔵王の御釜はよく知っているだけにすごく興味深く観させてもらいました。最初のほうでキャスト全員でダンスされましたが、ああいうのがもうちょっとほしかったなーと。できたら、スリラーなんかを最後の方でやってほしかったなと^^ あと、セットがすばらしかったです。私ゾンビもの大好きなのですが、『今、私たちの学校は…』や『ウォーキング・デッド』や『アイアムアヒーロー』あたりの舞台版も観てみたいです。権利関係で無理でしょうけど^^;

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