走れメロス 公演情報 走れメロス」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.7
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★

    ようやく
    ラストで少し腑に落ちました。

    ネタバレBOX

    とにかく辻島衆ニが何者なのかでずーっとモヤモヤしていましたが、ラストで色々なことが判明、あるいは一つの解が得られたようで、少し腑に落ちました。

    辻島衆ニが太宰治(本名津島修治)の最初のペンネームだったことを知らない私は同一人物なのかやはり違うのかと終始考えていましたが、知っている人にとっては分かり切っていることを意味深に扱うことにむしろイライラしたかもしれませんね。タネ明かし的には知らなくて正解でした。

    走れメロスの走るもよく分かりませんでした。辻島衆ニが走っただとか、太宰治が走ったのだとか言っていましたが、分かってしまえばどうでもいいことでした。

    ラストシーンで太宰の妻が幼い子供のために、日々の生活のために走り回っているという言葉を聞いて、そう、そういうこと、それでいいんだと、ふっと力が抜けました。

    楽曲的には、メロディに乗って歌えた人もいましたが、半音ずれたようなミュージカル風歌い方をする人には、ああまたかぁとがっかりさせられました。

    大澄賢也さんのダンスは別格ですね、素晴らしかったです。
  • 満足度★★

    2人の太宰
    日本近代文学の作家達を絡ませながら太宰治を描いたミュージカルで、河村隆一さん、諸星和巳さん、鈴木亜美さん等、出演者に歌手の人が多いので、ずっと歌が続くのかと思っていましたが、芝居を見せるシーンも多い作品でした。

    太宰治とその親友、辻島衆二との関係が、太宰の死後の物語と生前の回想シーンが何度も入れ替わりながら描かれる構成で、実は辻島は太宰自身だった(「辻島衆二」は太宰の若い頃のペンネーム)という観念的な物語でした。

    太宰や芥川龍之介のエピソードや作品の引用が織り込まれていて、近代文学の知識があると楽しめると思いました。

    太宰の人格を2人に分け、『走れメロス』を重ね合わせて重層的に描くプロットは興味深かったのですが、脚本・演出の段階でそれが上手く活かされていなくて、特に後半が整理されていないように感じました。
    ダンスや歌自体は良かったのですが、それらを見せようとして、ストーリー展開上は必要性が感じられない時間が長々と続いたりして、テンポの悪さを感じました。
    他の登場人物は和服がメインの中でドレスを着て、歌の為だけに出演していた女性2人が浮いて見えたのも残念でした。

    大劇場でのミュージカルよりも、小劇場でシリアスなストレートプレイとして上演した方が面白くなると思いました。

  • 満足度★★★

    河村隆一リサイタル
    お芝居はOK、歌はなかなかのもの、ダンスもグー。でも、これが合わさると散漫な感じに。歌も、ストーリーやセリフをメロディーに乗せて…というミュージカル系のものではなく、各場面のイメージソングみたいなもの。結局、これは豪華ゲストを揃えた河村隆一の贅沢なリサイタルでした。鈍感な私がこれに気づいたのは終演後の河村隆一ミニ・コンサートの時。

    演劇ファンにはオススメしませんが、河村ファンは大満足でしょう。新曲もたくさん聞けるし。

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