九頭(クズ)の讃美歌。そして十字架。時々、晴れ。 公演情報 九頭(クズ)の讃美歌。そして十字架。時々、晴れ。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★


    なかなかぐっとくる。95分くらい。

    ネタバレBOX

    孤児院を兼ねた教会?が舞台。家族のように生活する面々だったが、岡田亮輔がキリスト教では罪にあたる自殺をし、神父(西沢仁太)が兼崎健太郎や那須野恵の両親を殺した(ヤクザに殺害を依頼)過去から、那須野恵は神父を殺そうとする…。

    和やかな雰囲気からダークなテイストまで、しっかりと描けている。兼崎兄妹の両親殺害だけでなく、那須野は叔父から虐待をうけてたり、神戸アキコは知的障害児で、岡田の自殺は那須野への想いからであったろうし、生島勇輝のヤクザ人生だったり、玄里は韓国人売春婦だし、刑事の寺井文孝もとある女性を見殺しにした罪を背負ったりと、なかなか重い。田中里衣はバツイチの発情女っていうコミカル寄りだったけど(もしくは神父の罪を知っていたのか)。
    荒れくれ刑事の尚玄が、ニッチローのつなぎみたいな感じでおわっちゃったのが残念かな。まあ、ニッチローネタは面白かった。仕草は似てるが、しゃべりが全く似てないのがイイ。

    終盤の那須野が復讐を誓うシーンと、神父の懺悔をきく兼崎のシーン。前者は熱く、後者は冷たく、それぞれいい温度だった。演技も二人ともよかった。

    宗教への理解はあまりないけど、罪や復讐の念を抱えながら生きることと、赦し赦されることって結構怖いことなんだなと。

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