実演鑑賞
三越劇場(東京都)
2012/08/22 (水) ~ 2012/08/27 (月) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.bballae.puremarry.com/
期間 | 2012/08/22 (水) ~ 2012/08/27 (月) |
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劇場 | 三越劇場 |
出演 | 野呂佳代、木村花代、松原剛志、野島直人、LEN、川島なお美、大鳥れい、安福毅、、上田亜希子、奈良坂潤紀、三波豊和 |
作曲 | ミン・チァンホン |
脚本 | 保坂磨理子 |
演出 | チュ・ミンジュ |
料金(1枚あたり) |
7,800円 ~ 7,800円 【発売日】2012/06/29 全席指定 7800円(税込) |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | 今、韓国ではミュージカルが熱い。英米の大型作品から韓国産の小劇場ミュージカルまで数多く上演されている。日本の下北沢のような劇場街、大学路(テハンノ)では150近くの小劇場が軒を連ねているから驚きだ。「地下鉄一号線」のような傑作も誕生。その中の一つが<洗濯>を意味する「パルレ」。2005年に初演されロングラン。今年2月に日本初演され、5月には再演(終了)された人気ぶりだ。なんと8月には再々演も決定。ぜひ韓国ミュージカルのレベルの高さ、熱さに触れてもらいたい。作・作詞・演出はチュ・ミンジュ。作・編曲はミン・チァンホン。共同演出は鈴木孝宏、上演台本・訳詞は保坂磨理子。 ≪ソウルの路地裏。韓国の田舎から出て来て書店に勤務のナヨン(野呂佳代/稲田みづ紀)は、モンゴルから出稼ぎに来た青年ソロンゴ(野島直人/小野田龍之介)と洗濯干し場で出会い恋に落ちる。その二人を取り巻くのが、貧しいながらも逞しく生きる人々だ。重い障害のある娘を持つ毒舌家の大家のおばあさん(大鳥れい)、その長屋に住む下着屋を営む出戻りママ(五東由衣)、ナヨンが働く書店のワンマン社長(安福毅)、引っ越し屋(中島大介)、スーパーの店主(奈良坂潤紀)、書店のOL(野田久美子)たちであった。≫ 主役コンビ(観劇した日は野呂、小野田コンビ)が初々しい。SDN48のリーダー、野呂は初演に続きナヨン役を続投、等身大の演技は魅力的。小野田、ソロンゴ役は初役であるが歌唱は折紙つき。脇役陣は数役を兼ね、芸域の広さを魅せてくれるのも楽しみの一つだ。70歳のおばあさんを演じるのが大鳥れい。宝塚では美貌の娘役で名を馳せた女優だ。口うるさいが情にもろい老け役を見事に造形。まじめな書店員ぶりも見ものだ。男に弱い出戻り女を演じる 五東由衣もバス運転手を兼ねるなど多彩な役者振り。この二人がたらいの洗濯物を裸足で踏み洗いするシーンはエネルギッシュでユーモラスだ。音楽がいい。ブルース、ロック、ボサノバ、演歌、モンゴル民謡など多様な音楽が様々な役柄に応じて味付けされ聴きどころ十分。カンパニー全員で歌う♪『ソウル暮らし何年ですか?』はパワフルな合唱曲。ソロンゴが歌う♪『きれいだよ』は愛のバラードで印象的だ。ナヨンが洗濯をしながら歌うタイトルナンバーの♪『パルレ』、「昨日の垢を洗い流し」「今日の埃を叩き出し』『しわくちゃな明日にきれいにアイロン』は詞曲ともに前向きで心に残る。さてさて、2幕幕開き。書店でのサイン会のシーンには多勢の観客が列をなす。これは見てのお楽しみ。またモンゴル人ソロンゴやフィリピン人のマイケル(安福毅)など外国人労働者への明らかな蔑視、書店員ナヨンへの不当解雇、障害者へのいわれなき偏見など弱者の視点で社会問題も浮き彫りにされる。さあ、8月22日(水)から27日(月)まで日本橋三越劇場される「パルレ」を観に行こう(ミュージカル・ウォッチャー) |
その他注意事項 | ※一部ダブルキャスト、トリプルキャスト。 |
スタッフ | [演出] チュ・ミンジュ [音楽] ミン・チァンホン [美術] ヨ・シンドン [上演台本・訳詞] 保坂磨理子 [共同演出] 鈴木孝宏 [製作] ピュアーマリー |
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