北斎ばあさん 公演情報 北斎ばあさん」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    主役二人と物語を全力で魅せる劇団チーム力が素敵でした

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/06/17 (火) 14:00

    座席1階

    扉座の看板は躍動する若者たちという勝手なイメージがあったが、今回はベテラン女性俳優2人を前面に出した人情劇だ。浮世絵師の葛飾北斎の娘2人、異母姉妹の物語。自分が知らない史実がたくさん盛り込まれていてとても勉強になった。また、湘南地区を縄張りとする風神とその弟子入り希望の若い女性モミジを狂言回し的に配置するなど、創意工夫あふれる見事な脚本に感服する。作・演出の横内謙介の面目躍如といったところか。

    葛飾北斎と言えば、今に名を残す富嶽三十六景だけでなく、人物や動植物、自然現象や妖怪、春画の類まで極めて多作であったことで知られる。天才にありがちな、生活に無頓着な毎日で暮らし。多作なのはたくさん描いて生活の足しにしていたのか、市民に頼まれて描いてあげたということも多くあったようだ。
    今作の主人公は、父から浮世絵を叩き込まれた葛飾応為(妹)、放蕩息子に心底困らされていたお美与(姉)。冒頭、ゴミだらけの部屋で絵を描いている応為のところに借金取りに追われたお美与が駆け込んでくるところから始まる。やがて2人は一緒に旅に出るのだが、旅先で泊まった宿で、次々にファミリーヒストリーを揺るがす出来事が起きる。

    応為を演じた伴美奈子、お美与を演じた中原三千代は特筆すべきだ。自分よりかなり年上の老婆を迫力満点で演じ、舞台を独占する。また、カエデを演じた佐々木このみが軽妙なイラストを駆使して「北斎、応為の世界」と題する特別付録(図解)を客席全員にプレゼント。これがなかなかの秀作だ。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    6/11ミナクル公演(初日のみ3500円で見られる公演)を観劇。さすがの老舗劇団!
    脚本、演出、役者どれを取っても間違い無い。特に今回は、代表の横内さんが、劇団員=今回のW主演の看板女優さん2人のために、生前贈与のつもりで書いた脚本(←当日配布物より)というだけあって、根底に人生と愛情を感じた。W主演を務めた女優さんお二人の魅力も存分に発揮されていた。
    この生前贈与シリーズ、次回があれば、是非見に行きたい。ミナクル公演しか行けないけど…

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