公演情報
「シホウドウセキ」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
日本のラジオの新作、95分。6月8日までインデペンデントシアターOji(王子小劇場)。
https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/06/post-b214e5.html
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/06/05 (木) 14:30
「ナイゲン 暴力団版(2019年)」の後日譚。警視庁暴力団対策課が抗争を続ける4つの組織の代表を集め極秘で手打ちさせようとするが……な会議劇。
題材にしても役になり切った出演者たちにしても一見いかついが、随所に笑いがあり、これ、日本のラジオ流のコメディだよね。とはいえそんな中に世相への皮肉・揶揄もあるのが巧いところ。
あと、台詞の中に前作の登場人物の名前も出てきて「あの人はそうなったのか」的な面白さもあった。(もちろん前作を知らなくても問題はない)
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/06/07 (土)
『シホウドウセキ』のチケット発売と同時に申し込んで、コンビニエンスストアでの支払いを忘れていて、他の観劇の予定を調べていた時にそれに気付き再度申し込んだ。『シホウドウセキ』は会話劇で、座席が両面の対面式の座席配置。事前に俳優の方の座るポジションが明かされていたので、早めに並んで、安東信助さんの背中越しに岡野康弘さんが見える席に座るつもりだった。受付順に入場だと勝手に思っていたのだが、チケットの申し込み順で、遅れをとったチケットだった ので、入場は40番目の手前ぐらいだった。目指す席は諦めていたのだけど、空いていた。アカシ→アンドウ · ライン上のサカキの後ろの席が。観客の好みのばらつきに感謝だった。
でも位置などは何も関係なかった。その劇の内容の濃さに座る位置などは容易に侵食されたのだった。
『シホウドウセキ』四方同席、警察庁、千葉県警、議員秘書と、4つの暴力団の幹部達が、秘密裡に会議を行い、シノギを回避しようとする濃密な95分だった。日本のラジオの薄気味悪い、狂気を帯びたいつもの劇ではなく、固定した配置での会話劇、作/演出の屋代秀樹さんの戯曲は緻密で交錯しても整理されていて、官暴共にそれぞれの組織のしがらみを抱えた、狂暴さが見えるけど、それでいて面白味を抱える、ゴリゴリザラザラした会話を楽しめました。