公演情報
「歪ノ器」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/05/23 (金) 17:00
感想が遅れてすみません。
自分なりにどう解釈すればいいのか
しばらく考え続けておりました。
夢腐論さんのいつものあの得も言われぬ独特の世界観。
面妖で怪しげ、
そしてまた恐ろしくもあり哀しくもあり
まるで観客共々深い闇の中に引きずり込んでいくかのような演出に
我々は皆、戸惑い、たじろぎ、身をすくめてしまいます。
作者さんがこの芝居を作るにあたっての
登場人物たちの人物設定の生い立ち、
プロフィール欄を読むとこれまた壮絶で衝撃的。
全てが芝居に反映されているわけではないとの
断り書きがあるものの想像に難くありません、
少女たちの刹那的な生き方、もがき続ける姿に
観客はただ固唾を吞んで見守るだけです。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/05/24 (土) 21:30
千秋楽の夜21時30分という遅い時間、
雨降る中行って観させていただきました。
『夢腐論』さんは、二度目の拝観でしたが
もう怖い怖い・・・
始まる前から、その場にいるというだけで緊張する。
いったいどこからが始まりだったのか
開幕時間になってもまだしばらくは暗い闇の中、
たまにどこからか音が鳴ったり後ろで気配がしたり。
これは単なるスタッフの作業中の音なのか
はたまた、すでに始まっていた舞台上の演出だったのか?
不気味で異様な世界が若いお嬢さんたち
(今回は男性もいたけれど)を介して展開する。
目的や希望もなくただ漫然と生き
混沌としたこの世の中をどこか冷めた目で見つめる少女たち・・・
やがてプツンと糸が切れるようにして終わりを迎え
ただその余韻だけを残しつつ静かに幕を閉じる。
とても観ていて気持ちのいい作品ではなかったけれど
何故かそこに怖いもの見たさの自分がいたりする。