地のはてから 公演情報 地のはてから」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/10/02 (木) 19:00

    価格4,000円

    10月2日〈木〉19時公演

    観劇に先立って、乃南アサ著『地のはてから』を読みました。
    自分としては今まで知らない作家・作品でした。
    そして、物語の魅力に一気に取り憑かれました。

    明治時代、国策として蝦夷地に送り込まれた開拓移民たち・・・
    知床の過酷な自然。戦争に突き進む大日本帝国。
    そして抗えない家族の運命に翻弄されながらも、
    前を向いて必死に生き抜く女性の物語でした。

    待ちに待った演劇の当日がやってきました。
    上下2巻にまたがるこの作品を、舞台装置も音響も使わず、
    3人の女性役者が演じていました。
    役者さんたちの熱のこもった演技。
    小説の魅力を少しでも伝えたいという想い…
    それが、ものすごい迫力となって、観客を圧倒しました。
    すばらしかったです。

    帰宅後、小説をぱらぱらめくりながら、心地よい脱力感に浸っています。
    いつか近いうちに岩尾別に行ってみたいと思います。
    ありがとうございました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    長編小説をダイジェストにしたような映画があったので冒頭はやや重なったのですが,はなしが進むにつれ、惹き込まれました。約30年の年代は追っていくのですが、これでもかと言うくらい苦難に面し、くじけても生きていく、くじけなくなっても生きていく、それは生きたいからというより、生きなければならないから。自分のためではなく家族親戚等のため、とも受け取れますが、それ以上に私たちはとにかく行き続けなければいけないという強いメッセージを発していたと感じます。
    それにしても世の中の男子が頼りなく体たらくであることか。男性なんて自分が中心のようでいて実は衛星のように女性の回りをぐるぐるしてるだけの存在ではないか、とまで考えてしまいました。
    つのだもかさんの三本詩を買いました。これを読むとさらに今日のおしばいに関する理解が深まるかなとおたのしみです。
    地のはてから。どん底から這い上がるのでも何でもどん底があり何度も這い上がる、これを単純に人間とはそういう強さを持った生き物であると理解できればいいな! とねがいたいです~

    ハンドパン、全体を通して心地よい空気を奏でていました。ハンドパンがこのように使え、こんなことまでできるのかと。今日のハイライトのひとつです。

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