公演情報
「舞台『祈りの幕が下りる時』」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/05/22 (木) 14:00
価格8,000円
05月22日〈木〉14時公演を鑑賞。
まずは原作から。
東野圭吾の作品はどれも面白いですが、
「祈りの幕が下りる時」は別格といえるくらいに完成度が高いです。
この素晴らしい作品が原作なので、なにがなんでも観ておかなければ…と思いました。
文庫本で約400頁超。
その内容を細かいところまで織り込もうとしたため、
ストーリーはスピードが早く、目まぐるしく展開していきます。
原作をまったく読んでない人にとっては、消化不良になるかと…。
脚本としては、少しテーマを絞った方がよかったと思います。
例えば加賀刑事と母との関係はごっそり省いて、
そのかわり博美と父:忠雄との関係を中心に置く…とか。
とはいえ出演者はみな一流で、クオリティーは高くて、
あっという間に東野ワールドにひきづり込まれます。
忠雄の役者さんがとくにお上手でした。
自信なさそうな声の感じが、はまり役でした。
終盤のクライマックスは涙が出ました。
博美と忠雄の最後のシーン(ブルーテントの中で)。
ほんとうにほんとうに素晴らしかったです。
実演鑑賞
東野圭吾作品の舞台化に挑む企画「東野圭吾シアター」の第一弾公演。あくまで僕の体感ですが、ここまで高濃度に「ミステリー(謎解き)」に特化した舞台作品は、かなり珍しいと感じます。そのミステリー演劇が終盤一気に「人間ドラマ」へと舵を切る展開は、今作の大きな特徴であり、魅力であると言えるでしょう。殺人事件に関与する登場人物など、かなり難しい役どころもありながら、出演俳優たちの献身的な貢献が作品世界全般を支え、より見所の多い上演に感じられました。