メリーさんの羊 公演情報 「メリーさんの羊」の観てきた!クチコミ一覧

★ 満足度の平均 ★ ★ ★ ★ ★ 4.2
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    山口眞司氏の名前だけで観た。別役実作品は余り食指が動かないのだが···。流石に居眠り客は多かった。
    駅長コスの山口眞司氏、テーブルに模型機関車の走る線路とジオラマ。『リア王』的なものを依頼された別役実が書いた二人芝居。リア王が男1で道化役が模型機関車らしい。マジか?このホンを渡された方も驚いただろう。模型機関車の操作が重要で中二階ロフトの操作スタッフも大変な役回り。タイミングが命。

    山口眞司氏と模型機関車の掛け合いで物語は始まる。そこに訪れる清田智彦氏。汗っかきで顔中ダラダラ。白石珠江さんはラストのラストに登場。ほぼ二人芝居。

    ネタバレBOX

    町の幼馴染、メリーに恋をしていた山口眞司氏。鉄道学校を出て就職、故郷に帰り求婚する。だが時は遅し、メリーは婚約していた。メリーの夫は香料付き爪楊枝のセールスマンでトムという息子を儲ける。愛犬ペス。時は流れメリーから電報が届く。「この列車に夫が乗っている」と。信号の切り替えを担当していた山口眞司氏だったが、運悪く線路の切り替えミスが起こる。列車を停めることが間に合わず正面衝突の大事故。死者負傷者多数の大惨事、夫も亡くなる。そのことを気に病んでいた山口眞司氏。だが夫と別れたがっていたメリーはずっと感謝をしていた。息子トムが「有難う」と伝えに来る。山口眞司氏は「それは誤解だ、俺は何もしていない!」と叫ぶがメリーはとうに亡くなっていた。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    1984年の作品という「曰く付き」上演をはじめてみた。ここでしか上演しない作品で、その理由はまずは作品の長さが中途半端、一夜芝居には短すぎる1時間5分。組みあわせて一夜にするには、ミステリ劇だからあわせる作品も難しい、この当然の理由にも増して、演出の山下悟が、最初(1884-1989)には中村伸朗、と三谷昇、次は三谷昇、山口真司(2000-2010)とやってきた作品を引き継いでの上演するという、日本演劇界に珍しい繰り返し上演ロンググラン作品で、、今更他の座組でやるのは憚られるという事情もある。そういうライフワーク的な四十年の息の長さはさまざまなところに表れている。まず、殆ど宣伝されていない。私は「当日券あります」を頼りに出かけて前に来ていた客と並んで45分前にチケットを買い自由席の楽園に30分前に入った。ポツポツと客が来る。満席で50の小屋だから空席が多くなると劇場の温度が上がらない。やはり殆ど60才くらいからの老人が主力だが、民藝、こまつ座の他人頼りのダレた老人よりしゃっきりしている。開園時間前にぴったり、50の席が完全に埋まって補助席も出なかった(まぁスペースもないのだが)。これには当日券で適当に行ってみた私はびっくり仰天した。舞台の上と下ののあうんの呼吸。で、スッと始って1時間五分。
    日本の演劇シーンも成熟したなぁとつくづく思う公演だった。もちろん下北沢の業界地図真ん真ん中でやっているのだから、この内容なら当然といえなくはないが、ようやく少し暖かくなった春にふさわしい公演であった。今年初参加らしい円のホープ清田智彦が、ここでも着実に点を稼いでリニューアルの成果を来年も見せてくれるだろう。楽しみにしている。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    途中まではいつもの別役劇だが、後半で一気に物語の核心に入っていく。何ともノスタルジックな味わいを残す作品。小さい劇場での上演ということもプラスになっていて、過剰にならない演技や演出によりこの作品の魅力がうまく出されている。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/04/02 (水) 15:00

    座席1階

    「メリーさんの羊を上演する会」が前身の山の羊舎。初演に出た中村伸郎が別役実に書き下ろし、1984 年1月から1989年まで渋谷の「ジァンジァン10時劇場」で繰り返し上演されたという。テーブルにミニ機関車が走るジオラマを配置した演出は当時のままという。

    別役作品はPカンパニーのシリーズでたくさん見てきたが、この作品は初見。いわゆる定番の不条理劇とは趣が違っていて興味深い。しかも、夫婦愛を描いている。ただ、せりふの応酬は別役作品ならではで、最初に登場する信号夫の男のせりふなどはいかにも別役作品という空気をまとっていて楽しい。
    冒頭、線路を走っているミニ機関車を、信号夫が信号灯を手に号令をかけ止める。これが大きな伏線になっているのを、劇の後半で知る。しっかり作り込まれた戯曲だなあと感心する。
    もう一つの主役は、ジオラマの中に立っている小さなメリーさんだ。スポットを浴びる場面もあるが、何せ小さな人形なので、小劇場楽園のような客席が近い舞台でも遠い席だとよく分からないだろう。自分は一番前に陣取って正解だった。

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