クロリスの花葬 公演情報 クロリスの花葬」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    Dチーム観劇。58年の時間を行き来する因習的なミステリーと言っていいのかな。ちょっと粗削りなところもありますが、淡々とした展開で、なかなかオチが分からず、最後まで楽しめました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    土俗的・伝承的なことを背景に、女性2人が過去と未来を行き来し 自分たちのルーツというか家世を探るような物語。少しネタバレするが、説明にある「私の曽々祖父の骨は、どこに行ったんですか」「荒らされた墓。消えた骨。託された骨壷。」…2人の祖母たちが中学3年生の時に経験した ひと夏の冒険が謎を解くカギ。

    閉塞的で因習に縛られた地域、そこで代々暮らしてきた人々の 忌まわしくも愛しい繋がりを描いている。思い切って過去の出来事に向き合う、その先にあるのは自由を手に入れるといった解放。流れる音楽は「蛍の光」で、束縛からの卒業を意味しているようだ。いろんな意味を込めた劇作…タイトルにあるクロリス(ギリシャの女神で豊穣神)は、舞台である地域であり人間を表し、その花(バラ品種)言葉は「未来への希望」である。

    物語の肝である悪しき風習のような悍ましさは、あまり感じられない。その土地から逃れたいという切実感、そして人間関係(家族も含め)の束縛感が弱いため、物語の底流にある不自由さ理不尽さが暈けてしまう。敢えて そうしたのかも知れないが、表層的な美しさ 優しさだけではなく、もっとドラマティックに描いてもよかった。また 過去と未来を往還するためだろうが、暗転の多さと転換の手間取りも気になる。
    (上演時間1時間30分 休憩なし)【Cチーム】

    ネタバレBOX

    舞台美術は、中央に平板で組み立てたベンチ、その左右に可動の衝立があり真後ろにも大きな衝立状の絵画壁。殴り書きしたような絵だが、よく見ると花が描かれている。クロリスの花であろうか。

    物語は、現在の2064年と過去の2006年を行き来して描かれる。冒頭は現在、この地域の学生時代の親友、白崎さくら と 黒田桃香が思い出話や近況を語り合っている。社会人になり、さくら は東京暮らし、桃香は地元にいる。何の屈託もなく話が弾む。そして話は、2006年2人の祖母 白崎杏子と黒田莉子の時代に遡る。この地域では、親が決めた人と結婚する習わし。さくらと桃香は、莉子がいた古家を訪れるが、その時に莉子が残した日記を見つけ 或る秘め事を知る。実は、杏子と莉子は中学3年生の時、ひと夏をこの家で過ごしていた。

    莉子の祖母は、夫から暴力を振るわれ、近所に住んでいた さくらの曽々祖父に助けてもらっていた。その好きになった人の骨を花畑に撒き、咲いた花と一緒に焼骨すると色づいて綺麗になるという。日記は敢えて さくらに読ませるように…。長い年月をかけて好意を抱いた人と一つになる。それが託された骨壺である。

    2つの時代を行ったり来たりするたびに、衝立可動(回転)させ情景を変える。そのたびに暗転させるため慌ただしい。現在(2064年)に残(遺)る因習村ということが想像し難いこと、フライヤーにある曽々祖父(=高祖父?)の位置付けがよく解らない。この物語は儚い愛を描いているのか、社会(家)制度の不条理なのか、その世界観がはっきりしないところが残念。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    タイムワープの時間差と演出が効いていて面白かったです。主人公達は(生死に関わらず)一度終わらせて、再生するのでしょうね。第三回本公演もタイトルから物語が計りしれず、とても楽しみです。

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